究極のかまってちゃん現代アーティストとして注目されている恋人に嫉妬した主人公が、世間からの注目を集めるため、強力な副作用のある薬物に手を出しはじめる物語。名声と人気は、中身が伴っていないと一過性に終わるといういい教訓になると言えば簡単。客観的には、経済的にも人間関係も不自由なさそうに見える主人公は、なぜ身を削ってまで注目されたくなってしまっなのか。「ナルシストは成功の必須条件か」という冒頭の議論で否定派だった主人公にも関わらず、見えない小さな抑圧の蓄積が、歪んだナルシストとして爆発させてしまったのだろうか。#シックオブマイセルフ