シェアに関するコミュニティ投稿【2025】|WITHベビーカー,野ベ-Gravity SNS

昨日鍵を無くしました！
結論としては見つかったんだけどその経緯がものすごく感動したのでみんなとシェアしたいと思って投稿します🙌

昨日の9:50頃、私は仕事に行くべく駅までの一本道で自転車を走らせていました。
500mくらいの道のりをグラの配信を聴きながらのんびり漕いでいたんだけれど、駐輪場に到着するとそれまでのまったりしていた気分は180度反転することになりました。

前提として、鍵束ごと自転車にくっ付けて走っていたんだけど、これまで何事もなかったからそうしていたのに鍵束が付いているはずのところには自転車の鍵が一本寂しげに刺さっているだけでした。
とてつもない焦りを感じつつも、あれだけ大きな鍵束だし、この一本道ならすぐに見つかるだろうと鷹を括っていた私は早まる鼓動を何とか落ち着かせながら元来た道を走って行きました。
ただ、何度往復しても街路樹の植え込みを探しても全く鍵束は見つからず、時間だけが刻々と過ぎていくばかりでした。

仕方ないので大家さんの家に行って謝罪と共にその旨を話すと、それは大変だと言って一緒に探してもらえることになりました。
「この辺で間違いないんだよね？」
いつも駅まで向かう一本道を舐めるように鍵束を探す大家さんがそう尋ねました。
ただどんなに探しても見つかることはなく、焦燥感と罪悪感に見舞われていると右側から心配そうにするもどこかぶっきらぼうな声が飛び込んできました。
声のする方を見るとちょくちょく遊びにいく小料理屋のママが覗き込むようにしてこちらを見ていました。
「実は鍵束を失くしてしまって大家さんと一緒に探しているんです」
私が苦笑いを浮かべながらそう言うと
「息子を呼んで一緒に探させるから待ってて」
と言って小料理屋の中に入っていくとすぐにマスターが出てきてくれて一緒に探してもらえることになりました。

ママを含めた4人で植え込みや側溝を探していると前から釣竿を持った60代くらいの男性が声をかけてきました。
「実は鍵束を失くしてしまってみんなと一緒に探しているんです」
「そりゃ大変だ。よし俺の仲間にも声をかけてやるから一緒に探そう」
そう言うや否やその男性は後ろを振り返って、大きな声で釣り仲間を呼んでくれました。

釣り仲間も含めて7人で探していると何事かと思ったのかパトカーが停まり、2人のお巡りさんが声をかけてくれました。
事の経緯を伝えるとお巡りさんたちも、何か情報が入ったらすぐに知らせるねと言って鍵束の詳細を聞いてくれました。
その様子を見つけた犬の散歩をしているカップルが声をかけてくれました。
「それは大変ですね。私たちも一緒に探すのを手伝いますよ」
これまでのいきさつを聞くとカップルはそう言って捜索隊に加わってくれました。

それから捜索隊は塀の上に登ったり、這いつくばったりしながら鍵束を探していました。
気付くと知らない人たちも集まってきていて、総勢15人くらいになっていました。
するとその中の1人が私に聞きました。
「そういえば公民館には行かなかったのかい？」
自宅から駅までの道のりでまず初めに通り過ぎる公民館があって、我々はその存在をすっかり忘れていました。

一途の希望を胸に一行は公民館に足を進めました。
「あの、鍵束を探しているんですが届いていませんか？」
私が尋ねると事務所員さんがたたっと駆けてきて
「もしかしてこれのことじゃないですか？」
と、探していた鍵束を両手のひらに大切そうに乗せて持ってきてくれました。
「さっき女性が届けてくれたんですよ。公民館の目の前に落ちていたと言って」
背骨が折れるくらい頭を下げて外に出て
「見つかりました！」
と捜索隊に報告すると、カップルの彼女さんが目に涙を浮かべながら喜んでくれました。
他の人たちも皆喜んでくれて、私は事なきを得ました。

こんな事が昨日あったんです。
私が住んでいるのは愛知の田舎町です。
都会と比べれば不便なところも沢山あるものの、田舎特有の助け合いがある事を教えてもらいました。

みなさんの周りにはこういう身近な優しさはあるでしょうか？
もしあればコメントで教えてください。

優しさって目に見えないからこそ余計に大切にしたいですよね。
そんな私からのシェアでした。

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