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忠犬ハチ公
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忠犬ハチ公
月の光は、あなたの瞳によく似てる。
くらいくらい夜の底を、ひっそりと照らす淡い目は、どこまでも、ふかくふかく、沈んでいる
近くて、遠い。着いてくるのに、追いつけない。手を伸ばして、指先少しの距離にいるはずなのに、どうにも届かないあなたの肌のつめたい温度
くろく浮かぶその目には、だれの面影が映るのだろう
それすら知れないわたしは、まぶたを下ろして夜を見る。
月のひかり。私の夜を、絶えず照らしておくれ。
#グラビティ文芸部

忠犬ハチ公
意味のある恋をしたかった。
意味のある愛を知りたかった。
そのどれもが、まだ私の手元にありもしない。
だけれどひとつだけ、意味のあるものをしれた。
わたしを照らす、ひかり。あなたへの愛を意味のあるものとしてここに定めよう。旗を立ててしまおう。
わたしの知らないことをあなたは全部知っている。意味のないことも、意味のあるものも、すべて。
それならば、あなたの人生についてゆこう。その命運が尽きるまで、あなたの声を聴き続けよう。
#グラビティ文芸部
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