人気

カゲナ
🔹 個別主人公シリーズ
• #エリオス物語
変化と選択を司る少年の物語。
• #ルナ物語(フォロワー限定)
感情を巡る物語。
メインの物語とは別の話
カゲナ物語
リア物語(フォロワー限定)
• リンセ物語(時少女)
時間を視る少女の物語。
※開始時期は未定。
• ピリカ物語(パンドラ少女)
(フォロワー限定)
封じられた力と、失われた記憶の物語。
⸻
🔹 過去と血縁を描く物語(前日譚)
• ワタエ物語
主人公たちの父が、
“魔王”と呼ばれる存在に至るまでの物語。
第1章:α(アルファ)
• セルロラ物語
主人公たちの母が、
母になるまでの旅と選択の物語。
• ミレイナ物語(フォロワー限定)
姉である彼女が、
“悪魔を失う”その日までの物語。
⸻
🔹 救済と再生の物語
• サクラン物語(フォロワー限定)
悪魔に支配されていた少女が、
救われるまでの物語。
⸻
🔹 世界そのものを巡る物語
• ヒソラ・ヨゾラ物語
魔王と世界の冒険譚。
世界の裏側や歴史が描かれる。
• ゼロス物語(フォロワー限定)
クレアナが転生する前、
ロボットの世界を舞台にした物語。
機械と心、計算と感情が交差する前日譚。
⸻
📌 今後の発表方針
• ひとつの物語は 全12話構成 を基本。
• 現在進行中の作品が完結次第、
この中から2作品を選び、順次公開予定。
• さらに長編になる物語も、
今後ゆっくり展開していく予定です。
⸻
✨ この世界について
それぞれの物語は
「別の主人公」「別の時間」「別の世界」から始まりますが、
やがて 同じ“世界の核心”へと繋がっていきます。
どこから読んでも大丈夫。
でも、読めば読むほど世界が深くなる。
そんなシリーズを目指しています。
少しずつ足していって少しずつ追加していきます。また別の物語をどうぞくるまでお楽しみにしていて下さい。

カゲナ
全体を通しての題名予告
『世界が変わっても、君がいるなら』
――それは、
まだ名前を持たない“変化”の物語。
山奥の村に、ひとりの少年がいる。
ごく普通で、
何も知らず、
何も選んでいない存在。
だが――
世界は、彼を放ってはおかなかった。
光が揺れ、
眠りがほどけ、
「在るはずのないもの」が、手の中で形を変える。
石は、剣になった。
偶然か。必然か。
それを決めるのは、まだ先の話。
彼は知らない。
自分が「選ばれた」のではなく、
「変えてしまう存在」だということを。
問いだけが残される。
君は、何を変えるの?
眠る双子。
雷をまとう人。
失われた記憶。
交わってはいけない運命。
それらが出会ったとき、
少年の“答え”が、
世界の形を塗り替えていく。
これは、
英雄の物語ではない。
――世界が変わっても、
それでも「誰かを選ぶ」少年の話。


カゲナ
【キャラクター】
・エリオス(7歳)
よく笑う、どこにでもいる少年。
・ライゼン(年齢不明/若い頃)
雷を宿す白虎の神獣。世話焼き。
#エリオス物語
(1 話エリオス ― 白虎と暮らす少年)
ある村に、少年がいた。
よく笑い、よく転び、よく空を見上げる。
どこにでもいる、ごく普通の少年。
けれど彼の中には、誰にもない“何か”が眠っていた。
石を剣に変え、
風を炎へと変え、
無を、有へと変えてしまう力。
本人すら、その力の正体を知らない。
それが、やがて世界を揺るがすほどのものだということも。
この物語は、
そんな力を持つ少年が――
「何を変えるのか」を選ぶ物語だ。
世界か。
誰かか。
それとも、自分自身か。
まだ誰も知らない。
だが、その選択がすべてを変えていく。
⸻
朝の日差しが、山あいの家をゆっくりと照らしていた。
鳥のさえずり。
薪がはぜる音。
石鍋から立ち上る湯気が、朝の空気に溶けていく。
まだ少し冷たい風が、窓の隙間から忍び込んでいた。
「起きろ、エリオス。朝だ」
低く、よく通る声が響く。
布団の中で、少年――エリオスは身じろぎした。
「……今日は休みでしょ……。もうちょっと……」
「朝飯が冷めるぞ。残りものになっても文句言うな」
「……っ。目玉焼きの匂い……ずるい……」
観念したように、エリオスは布団から顔を出す。
台所に立っていたのは、一頭の白虎だった。
白い毛並みに、黒い縞。
雷を思わせる気配をまとった神獣――ライゼン。
その姿は獣そのものだが、動きは妙に手慣れていて、鍋を扱う前脚も無駄がない。
雷の神獣。
だが同時に、やたらと世話焼きで、口うるさい存在でもある。
「昨日、剣の素振りをサボったな」
「……ばれた?」
「ばれないと思う方がどうかしてる。鍋のふたよりうるさい音立ててたぞ」
「え……あれ、聞こえてたの?」
「耳も雷級だ。甘く見るな」
そんなやりとりをしながら、二人はちゃぶ台を囲む。
焼きたてのパン。
ほどよく焦げた目玉焼き。
具だくさんのスープ。
エリオスは手を合わせ、勢いよく食べ始めた。
「やっぱさ、ライゼンのごはんが一番だよ」
「おだてても修行は減らさん」
「その返し、毎回じゃない?」
「口癖ってやつだ」
エリオスは少しだけ言葉を止めた。
「……あの人の、口癖?」
ライゼンの動きが、一瞬だけ止まる。
その金色の瞳が、どこか遠くを見るように細められた。
「……ああ。昔な」
静かな声だった。
「かっこいい人だった。生き方も、目つきも、全部」
その言葉に、エリオスは何も言わず、ただ耳を傾ける。
胸の奥が、じんわりと温かくなった。
「……じゃあさ。俺もいつか、誰かの憧れになれるかな」
「なるさ」
即答だった。
「だから鍛えるんだ」
「……やっぱり修行?」
「休みだろうと関係ない。あたしの子になった時点で、覚悟しとけ」
そう言って、ライゼンは獣らしい口元を少しだけ緩めた。
その笑みは、猛々しくもあり、どこか母親のようでもあった。
朝食を終えるころには、日も高くなっていた。
「外に出てこい。山の空気でも吸ってこい」
「森には入るな、だよね」
「……そういうことだ」
エリオスは上着を羽織り、扉を開ける。
差し込む光に目を細め、小さく伸びをした。
「さて……今日はどんな日になるかな」
――この日。
彼はまだ知らない。
“運命”という名の出会いが、
森の奥で彼を待っていることを。


関連検索ワード
