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ろびのわーる

ろびのわーる

『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』

2025年/ノルウェー・デンマーク・ポーランド・スウェーデン/109分
ジャンル:ホラー/ファンタジー/コメディ
監督:エミリア・ブリックフェルト
キャスト:リア・マイレン/アーネ・ダール・トルプ/テア・ソフィー・ロック・ネス/フロー・ファゲーリ/イサーク・カムロート

【あらすじ】
その王国では少女たちが王子との結婚に憧れ、美しさを磨いていた。母の再婚でこの国へやって来たエルヴィラも例外ではなかったが、義父の死で状況は一変する。母は美しい義姉妹アグネスを貶め、手段を選ばずエルヴィラを“美しく”していく……。

【見どころ】
① 「シンデレラ」がベース。
② 義理の姉エルヴィラが主人公。
③ 美の追求。
④ 美しくない人々。
⑤ おぞましい描写。
⑥ エルヴィラの変化。

【感想】
「サブスタンス」並みの極端なルッキズムを「シンデレラ」の世界に持ち込んだ作品。
主人公はシンデレラではなく、義理の姉エルヴィラ。母親の意向に沿って美しさを追求する醜い少女の物語…
設定だけでもワクワクしてしまう。

北欧映画の暗い雰囲気はダークファンタジーとの相性が抜群に良い。しかも登場人物がどいつもこいつも卑しくて、救いのない世界を紡いでゆく。

この国では、ぽっちゃり体型でちょっと鈍いエルヴィラも純朴で善良に見えてくる。
そこからのエルヴィラの変化が劇的だった。そもそも顔立ちはそれほどブサイクじゃない気がする。

ミュージカル仕立ての内面描写が異次元すぎて面白かった。魅惑的なんだけどちょっと悪趣味で、幻覚を見させられているよう。込み上げる笑いを堪えながら「チャーリーとチョコレート工場」を思い出していた。

エグい虫が使われていたり、強烈なゴア描写もあって、悍ましさと狂気が想像を突き抜けてくる。ここまでやり切ってくれると滑稽を超えて爽快ですらある。

体型や骨格を変えてまで追求する外見の美しさ。それは画像加工されたSNSの自撮り画像を連想させる。中身=本当の自分を磨かなければ結果的には不幸を招くことになるのかもしれない。

美しさがテーマなのに描かれているのは醜いものばかり。強烈なボディホラーがインパクトを残す、皮肉たっぷりのダークファンタジーだった。

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