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あきっくす😗

あきっくす😗

【連続GRAVITY小説】
〜Gravity-Link〜外伝(最終話)

重力と絆

場所:夜のメインルーム
時間:午前0時15分

正体を暴かれた仔猫は、言い訳一つ残さず、冷たいノイズと共にルームから消え去った。
後に残されたのは、鋭い言葉で仲間を切り刻んでしまったまぁずと、耳が痛くなるような静寂だけだった。
「……みんな、すまなかった。俺は、このルームにいる資格なんてない」
まぁずの掠れた声が、暗い画面に寂しく響く。彼は自ら退会ボタンに指をかけ、この場所から永遠に去ろうとした。
「待ち合わなさいよ」
その手を止めたのは、誰よりも厳しかったもちこの声だった。
「あんたを許したわけじゃないわ。でも、これまでの時間が全部嘘だったなんて、そんな寂しいこと言わないで」
「そうですよ」と、きびも静かに続く。「失敗したからってすぐ逃げるのは、一番かっこ悪いわ」
その時、ゆかりがマイクをオンにした。
「まぁずさん。私たちの『恋』はもう元には戻らない。けれど、傷ついた後にしか作れない絆だってあるはずよ。これからは一人の友人として、やり直してみない?」
続いて萌々が、鼻をすする音をさせながら叫んだ。「またみんなで、バカみたいに笑いたいんですッ!」
まぁずは、スマートフォンの前で顔を覆った。失ったと思っていた居場所は、形を変えてまだそこに存在していたのだ。
「……皆さん」
管理人のあきっくすが、最後を締めくくるように穏やかに語り始めた。
「私はこのルームを『Gravity-Link』と名付けました。人は重力のように惹かれ合い、時に激しく衝突する。けれど、その痛みを経て結びつく絆こそが、目に見えないこの場所を形作る唯一の光なんです」
あきっくすの言葉は、傷ついた全員の心に優しく染み渡っていった。まぁずは深く、長く息を吐き出し、一人の「仲間」としてこの場所に踏みとどまる決意をした。
数日後。
ルームには再び、萌々の屈託のない笑い声が響いていた。まぁずの語り口には、以前のような傲慢さはなく、どこか落ち着いた深みが備わっていた。
あきっくすは、賑やかな会話のログを見つめながら、静かに書斎の灯りを落とす。
画面の向こう側で、また新しいユーザーが入室してきた。
「ようこそ、Gravity-Linkへ」
誰かのささやきと共に、夜は優しく更けていく。

ーGravity-Link外伝ー完

#連続GRAVITY小説
#第52話外伝最終話
#仔猫さん本当にごめんなさい
#もちこさん台詞いいところで噛んでませんか
#storysong
#すぐにあきっくすはかっこつけますね



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