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みおこんぼ
西尾維新「りぽぐら!」
西尾維新さんといえば、最近では「暗号学園のいろは」とか漫画原作の印象が強いですが、色々見て1番ハマったのは戯言シリーズです[ほほえむ]
化物語も良かったですが、戯言→人間→最強とキャラが良かったですよね![ほっとする]
好きなキャラを追っていたらシリーズ全部読んでしまったパターンでした。衝撃的な展開、言葉選び、どれを取っても唯一無二なのが西尾維新作品です。
西尾維新さんは、とにかく言葉遊びが上手な方なんですが、この「りぽぐら!」は言葉遊びの集大成だと思います。
タイトルの「りぽぐら!」は、リポグラムのことで、特定の語または特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた作品を指しています[ほほえむ]
制限無く執筆した短編作品を作り、使える文字を制限してリライトしていく試み。意味は一緒ですが、言い回しが変わって実に面白いのです。
物語消費を楽しみたい方には同じ話の繰り返しで退屈かもしれませんが、私みたいに言葉大好き人間にはたまらない本だと思います[照れる]
1つのお話につき、4つもリポグラム作品を生み出す技術がほんとに素晴らしいです。見比べながら読むとかなり楽しめます。古語調になったり関西弁になったり、外来語を使ってみたり……禁止ワードを避けて同じ意味にするために、あの手この手を使っていて、さすがだなぁと感心してしまいます[照れる]
暗号学園のいろはも言葉を駆使した暗号が出てきましたが、西尾維新さんの言葉に対する情熱は本当に素晴らしいです。
内容が一緒でも、言い回しで印象も異なるのがまた面白かったですよ[大笑い]
言葉の面白さを感じたい方に、オススメの1冊です[照れる]
#読書 #読了





みおこんぼ
米澤穂信「冬期限定ボンボンショコラ事件」
米澤穂信さんといえば「氷菓」が有名なのかなぁと思いますが、私の中では「さよなら妖精」「王とサーカス」に次いで好きなのが、この小市民シリーズなんです[ほほえむ]
このシリーズは私が大学生の時にハマって、春季限定いちごタルト事件、夏季限定トロピカルパフェ事件、秋季限定栗きんとん事件、巴里マカロンの謎……冬期限定はいつでるのかと楽しみに待っていましたが、いざ最終巻が出ると勿体無くて[疑っている]
でも、読み出したら一気読みでした[大笑い]
シリーズの中では秋季限定の切ない感じが大好きですが、今回の冬期限定も良かったです!
小鳩君と小山内さんのコンビが狂おしいほど好き[照れる]
7月にアニメ化するらしいですが、やっぱりこの世界観は書籍が良いような気がします。
私はこの片山若子さんのイラストが大好きでして、彼女の画集も大変素晴らしく……でもこのイラストはアニメにはできないだろうしなぁ。
まあ、なんだかんだ言いながらきっとアニメはアニメで楽しむと思います[ほほえむ]
個人的には秋季限定をアニメ化して欲しい……。
冬期限定には、なんと!小鳩くんと小山内さんの出会いの場面があります。それだけでも見る価値あると思いました。
これが2人の最後の事件となるわけですが、小鳩くんが悲惨過ぎて[大泣き]
でも最後まで2人らしい関係で、これまで出てきたスイーツの振り返りとか、2人のこれからを思わせる描写に、最後の6ページは感慨深すぎて泣きました。長い時間続きを楽しみに待っていて良かったです[照れる]
小山内さんが小鳩君に投げかけた最後の言葉は、とにかく胸熱でしたよ[ほっとする]
米澤穂信ワールドにどっぷり浸かりたい方に、オススメのシリーズです。
#読書 #読了





みおこんぼ
最近はお仕事で読み物も書き物も多くて、なかなか読書投稿ができませんでしたが、これは紹介したい![ほほえむ]
新しい絵本雑誌、「さがるまーた」。
全ページフルカラーで、絵本作家さんの素敵な絵本が9つ入っています。
「さがるまーた」のサガルは「海」、マータは「頭」=「海の頭」。ネパール語で「エベレスト」を意味するそうです[照れる]
企画から10年以上かけて作ったというだけあって、なかなか遊び心満載!もちろんお子さまも楽しめますよ♪
疲れた時にページをめくりながら、迫力のある色遣いや可愛いキャラ、思わずクスリと笑ってしまうお話を眺めると癒やされます[ほっとする]
絵本って本当に尊いなぁって、保育教諭をしていると特に感じることがしばしば。
0歳児クラスでも、絵本の読み聞かせをすると子どもたちの反応がとても良いのです[照れる]
1歳くらいになると、もう絵本を手に取ってめくるお子さまもいますし、興味のあるページを開いて持ってきたり指をさしたり……。
言葉の出ない時期でも、絵を見てとても喜んでくれます。
もちろん、絵本の読み聞かせが好きじゃない子もいますが……。
でもそういう子が1人になった時、自分でじっくり絵本を読む姿、意外と多いのです[ほっとする]
一対一の関わりだと喜んで聞いてくれたり、案外反応が良かったり……。
何より読み聞かせする側も幸せ気分なんですよ〜[照れる]
というわけで、絵本の力を間近で見ている私としては、推し雑誌なんです[大笑い]♪
お値段的にお高いですが、絵本を9冊買うよりはお安いですよ[照れる]
付録の別冊、自分だけの絵本が作れる「白い絵本」も推せます。創作意欲が湧きます[ほっとする]
絵本が好きな人、イラストが好きな人にオススメの一冊です[照れる]
#読書 #みおこんぼの読書メモ


みおこんぼ
綿矢りささんといえば、あの衝撃の芥川賞受賞作「蹴りたい背中」ですよね[ほほえむ]
ちょうど多感な時期に読んで、特にあの冒頭に衝撃を受けたのを覚えています。
〈さみしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締め付けるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。〉
この文章に共感しかなかった時代が、私にもありました。綿矢りささんの表現力が凝縮されている文章ですよね[照れる]
今回読んだ「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」は、綿矢りささんの表現力が光る2作でした。
どちらも起きた出来事だけでいえば、お話を1文で簡潔にまとめることができます。
「かわいそうだね?」は、主人公の彼氏が海外から来て日本で職探しをする金欠元彼女に同情して、一緒に住み出す話。
「亜美ちゃんは美人」は、親友で美人の亜美ちゃんが悪い男を好きになって四面楚歌になって落ちていくのを結婚式まで見届ける主人公の話。
どちらもどうしようもないお話ですが、これを綿矢りささんが書くと、めちゃくちゃ立体的に見えるんです。
主人公の心情がとにかくリアルで、主人公の目線になって話に入り込めちゃいます[ほほえむ]
登場人物みんな個性的だし、どこか存在しそうな感じ……。話に入り込んでいるからこそ、主人公の置かれた環境に本気でモヤモヤイライラするし、心に負荷をかけられます。でも、それが不思議と心地良いんです。
綿矢りさワールドは、独特な鋭さで構成され、爆発して凪いでいく、そんなイメージなんですよね[照れる]
多分読後感は、人によって様々だと思います。
私は読後感が良かったです[ほっとする]♪
綿矢りささんの鋭い感性に浸りたい人に、オススメの一冊です。
#読書 #みおこんぼの読書メモ #綿矢りさ





みおこんぼ
旅行中に何冊か本を読みましたが、5分後シリーズは相変わらず旅先や隙間時間にフィットする良本でした[照れる]
これは最近出たベストセレクション金の巻ですが、銀の巻も12月15日に発売予定です[ほっとする]
楽しみ〜[ほほえむ]
このベストセレクションは、昔話や古典などある程度の教養があるとより深く楽しめる話が多くて……。山月記やら桃太郎やら、芥川龍之介やらナポレオンやら、慣用句やら、バラエティに富んでいて読者を飽きさせません[ほっとする]
こういう、沢山の著者の話をまとめる編者さんの力量は素晴らしいなと思います。
桃戸ハルさんの書いたお話も、大変面白かったです!編著者紹介文もユニークで好きです[照れる]
個人的には最終話が重いお話だったのが、読後感的にちょうど良かったです。敢えてこの話をラストに持ってきたんだろうな……。
とても読み応えがありましたよ[大笑い]
それにしても、5分後シリーズはアイデアが良いですよね!ながらでも隙間時間でも気軽に読める長さで重宝しています。
面白くて短いお話を沢山読みたい方にオススメの一冊です[照れる]
#読書 #みおこんぼの読書メモ




みおこんぼ
読み切るつもりはなかったんですが、あまりの面白さに一気読みでした[目が開いている]
小林泰三さんは「玩具修理者」、「アリス殺し」などが有名で、作品も多数ありますが、とにかく文章が簡潔で読みやすいのが特徴です[ほっとする]
このお話は田村二吉という、数十分しか記憶を維持できない男が主人公。そのため、生きる上で必要なことを全てノートに書き出し、記憶を無くす度にノートで状況を把握して行動しています[ほほえむ]
二吉はとても頭が良くて、記憶を失う度にちゃんとノートを見て状況を把握して、的確に動けるすごい人なんです[目が開いている]
ノートには「今、自分は殺人鬼と戦っている。」と書かれていて、最終的にはその殺人鬼と対決するのだからほんとにすごい!
元々ホラー作家だからということもあり、殺人鬼の殺人描写はほんとに……グロさもさることながら、「殺人鬼、ほんとに許さん!」って気持ちになります[疑っている]
殺人鬼には特殊な能力があって、他人の記憶を改ざんできるんですけれど、その能力を悪用して平気で殺人を犯す悪の塊のようなヤツなんです。
ほんと毎回出てくる度に胸糞悪いことするので、気付けば全力で主人公を応援しながら一気読みです[大笑い]
小林泰三さんのお話を読み慣れている方なら、他作品とキャラクターが重複していることに気づくかもしれません。結構そういう遊び心のある作家さんで、ついつい他の作品も読みたくなるんですよね。
今回の主人公も、違う作品「忌憶」の中に登場しています[ほほえむ]
それにしても、文句なしに面白かった!
前半の何気ない伏線がラストで爆発して、えー!ってなりましたよ[大笑い]♪
ハラハラドキドキのミステリーが好きな方にオススメの一冊です[照れる]
#読書 #みおこんぼの読書メモ



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