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あきっくす😗

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【連続GRAVITY小説】
〜Gravity-Link〜

第九話:土の温もり、そして隠された空白

【 あきっくすルーム / 00:15 〜 】
 もちこの「防壁」の話を受け、しんみりとした空気が広がるルーム。
 そこへ、深みのある、けれど飾らない声が割り込んだ。
「……なんだか、皆さん難しく考えすぎてねぇか」
【 会津・まぁずにょんの自宅 / 同時刻 】
 まぁずにょんは、作業着のまま縁側で夜空を見上げていた。
「俺の育ててる米だって、天気が悪けりゃ実は入らねぇし、折れることもある。でも、空っぽになったなら、また次を植えればいいだけだ。ももたろうさん、あんたは今年、ちょっと天気が悪かっただけだ。土(自分)さえあれば、何度でもやり直せるさ」
 都会の論理ではない、自然と共に生きる男の言葉。その「力強さ」が、ももたろうの凍った心をじわりと温める。
【 あきっくすルーム / 00:30 〜 】
 あきっくすが、その温かな空気を引き継ぐように言った。
「まぁずにょんさんの言葉は、重みがありますね。……きびさん、どう思います?」
 いつもなら「そうですね!」と明るく返すはずのきびが、少しの間をおいて、震える声で答えた。
「……羨ましいな、って。思っちゃいました」
【 ???・きびの部屋 / 同時刻 】
「私、いつも明るく振る舞って、皆さんのお世話を焼くのが大好きなんです。でも……ふとした瞬間に、怖くなるんです。誰かの役に立っていない自分には、何の価値もないんじゃないかって」
 きびが語り始めたのは、「必要とされないことへの恐怖」。
「私の部屋、本当はすごく散らかってるんです。皆さんとお話ししている時だけ、綺麗な自分になれる。でも、マイクを切った瞬間のこの部屋の暗さが……私の本当の空白なんです」
 いつもルームを明るく照らしていたきびさんの、初めて見せる「夜の顔」。
 あきっくすは、彼女の心の震えを静かに、けれどしっかりと受け止めた。
(つづく)


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