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Marleaux D
子どもの頃から自分を俯瞰で見ることが癖だと語ったことがあるが、言い換えればあれは自意識過剰そのものだ。周囲から常にどう見られているのか、思われているのかを必要以上に気にしていた。でもだからといって、常に客観的な視点を持ち得ていたかというとそれも違うのが今なら解る。あくまで自分の想像の範疇で、外形的にも単純にわかる程度のものでしかなかった。特に子ども時代など自分の行動や言葉が、相手にどう受け止められたのかなど深いところまでの想像はできていなかっただろう。
そんな自意識過剰少年のバレンタインの日の下校時間は誰よりも早く1番先に校門を出ていた。多感な小学校高学年から中学生にかけてがそうだった。小学校低学年の頃からお勉強やその他のことよりも”そうしたこと”に関してだけ意識の高い女子がいて、その日の前になると男子共を集めてチョコ欲しい人みたいな感じでメモを取っていた。生真面目な私はそういうのが嫌(そういうモノじゃないだろう的な気持ち)で、絶対に近づこうとはしなかった。そういう子は中学くらいまで毎年必ず現れ、鼻垂れ小僧やそういうことを気にしない子を集めていた。最近たまたま見たテレビの中でバレンタインデーに学校の廊下を何度も往復してチョコを集めるシーンがあって、当時の自分とは真逆だと笑った。気恥ずかしかったのもあるし、それこそ自意識過剰の成せる業だった。そんなことも中学生までで、男女共にどうにかコミュニケーションの取れるようになった高校生の頃には変わっていった。
家に帰れば、男兄弟の中では顔の造形の1番整った次男以外はそれなりの収穫を得ていて、誰が幾つ貰ったと下世話な自慢大会になった。
#チョコはカカオポリフェノールの効能を期待して毎日摂取してますが
#できれば話したくない恥ずかしい自分
WISH
Marleaux D
……とはいうものの、逆に心を許せると思ったり、許せそうだと感じた相手に対しては打ち明けたいことだったりもする。それは日頃閉ざしていたり、隠している自分の一部分である深いところも理解してもらいたいからだ。けれどもそこには大小のコンプレックスだったり、引け目を感じているからこそオープンにはしたくないし、打ち明けた結果自分との関係性が変わってしまうかもしれないという危険を孕んでいる。だが結果受け入れられた場合には、より強固な信頼関係を築くきっかけになったりもする。
#ひとりごとのようなもの
Void VII: Because You Are Gone
Marleaux D
誰かを悪魔に変えた過去があるのかもしれない。
#できれば話したくない恥ずかしい自分
Maestoso
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