【読後感】とても哲学的な、けれど初々しさのある本。物事を選択する度に世界が増えるとして、と言うことは、今ここにいる私はほんの欠片。そんな事をツラツラと4人の視点で書かれている。シュレディンガーの猫、パラレルワールド、記憶。生きているのに亡霊のような時間を過ごしたり生死をわけるような経験をしたり、好きかどうか解らなかったり。物理的に考えるととんでもなく説明が難しそうだけど案外、凡庸な毎日こそが不思議だ。哲学も物理法則も重力も心理戦も全てある。生きるとは、死とは、時間とは。難しいのか単純なのか、わかりませんねぇ。#たとえば世界が無数にあるとして #生田紗代 #読後感 #読了