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しなちく

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夏の思い出をひとつ語ろう

高校2年の夏、無常にも部活に勤しんでいたボク達に、1週間の休みが与えられた。
ある者は自由を謳歌し、ある者は恋人との素敵な時間を過ごし、またある者は血の涙を流していた。
そして3日が過ぎた朝、1人が口火を開いた。

「なぁ、プール行かねぇ?」

そう、市民プールである。
もちろん我々の目的は、日差しの中水と戯れることでは無い。

プール…水着…美女…おっp

我々は言葉を交わさずとも真意を理解し、その場に立ち上がっていた。
支度には40秒とかからず、我々は照りつける日差しの中を闊歩していた。

そして決戦の場に到着する。
男たちは早々に着替えを済ませると静かに、それでいて力強くエデンの門をくぐり抜けるのであった。
途中、明らかにボクサーパンツを履いている中嶋くんや、「最近太った」と言っていた小笠原くんのブーメランパンツが気になったりもしたがそんなことは些細な問題なのである。

我々は期待とせり上るエロスに身を任せ…


…そして絶望を迎えるのである。


『本日、シニアサービスデー』


おじいちゃん…おばあちゃん…

ある意味ここはエデン(天国)に近い場所だなぁ

後に残ったのは、日焼けと後悔と懺悔の涙でしたとさ。


お粗末

#ここまで読んでるアンタは暇人

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