【読後感】赤い靴は、人間の自堕落な心を表している。今、目の前にある大切なことを放り出して楽な方へ、楽しい方へと流されるとどうなるか。その時は楽しいかもしれない。後悔なんてしないかもしれない。けれど、大切なことや秩序、規律を守り、自分を律する事ができなければ、いつかそれは自分に還る。楽だから、やりたくないから、面倒だから。向いてないから、楽しくないから。それはみんな同じ。遊びたい、ワイワイガヤガヤしたい、着飾りたい。勉強なんてしたくない、目先の娯楽と趣味を優先したい。それもみんな同じ。真面目に生きる事は無駄ではないと、信じたい。そして自分にたまには厳しく、見聞を広げたい。後悔先に立たず。アンデルセンはこの絵本でそんな事を伝えたかったのではないか、と、大人になった私はハッとした。#あかいくつ #アンデルセン #かんざわとしこ #いわさきちひろ