歩いてきたところに、足あとがある。それはきっとぼく以外の軌跡も、たくさん埋め込まれた道だけど、歩くたびに削れた心臓からうまれた声は、桜ほどに儚く、ぼくだけの命を謳っている。「できるだけ辛いほうを選ぶといい」そういった大人が素通りしたここで、ぼくはながいながい深呼吸をしている。#現代詩 #散文詩 #詩 #いのちに名前をつけるには