【連続GRAVITY小説】〜Gravity-Link〜第三十二話:冬の夜のキャンプファイヤー夜 21:00 あきっくすのメインルーム 週末の夜、私のルームにはかつてないほどの人数が集まっていた。「誰かとの個通」ではなく「みんなで過ごす場所」を選んだ私の決断を、メンバーたちは温かく受け入れてくれたようだった。画面に並ぶたくさんのアイコンは、まるで暗闇の中で燃えるキャンプファイヤーを囲んでいるように見えた。「あきさん、この企画、最高だよ!」 けーぞーさんの明るい声が、ルームの空気をいっそう賑やかにする。 その傍らで、やざわさんともちこさんが楽しそうに先日のデュエットの思い出を語り合っていた。しかし、やざわさんの声はどこか、以前よりも落ち着いていた。「もちこさん。僕、これからもこの場所で、君の歌を一番近くで応援したいと思ってるんだ」 チャット欄に流れた彼の言葉は、告白よりも深い、誠実な約束のように見えた。私の背中を見て、彼もまた自分なりの「大切な人への向き合い方」を見つけたのかもしれない。 そんな賑やかさの中、ふとルームの隅で静かな会話が始まった。「管理人のあきさんも、たまには肩の力を抜けばいいのにね」 少し寂しそうに呟いたゆかりさんの声に、まぁずさんが反応した。「ゆかりさん、あきさんはあの場所を守るのが役割なんですよ。……でも、あなたのその優しさは、僕がちゃんと見ていますから」 普段は冷静なゆかりさんが、一瞬だけ言葉を詰まらせた。大人の落ち着きを持つまぁずさんの言葉が、彼女の孤独な心をそっと溶かしたようだった。二人の間に流れる新しい空気は、雪解けの水のように静かで温かい。 葵(あおい)さんもきびさんも、今は静かにみんなの笑い声を聴いている。 誰の特別にもならないことで、全員が笑い合える。一人の管理人として、私はこの景色をずっと守り続けたいと、心から思った。(つづく)#連続GRAVITY小説 #第32話 #GRAVITYって難しいですよね #あまりひっぱられないように #storysong