「喉の奥から、ゲロを吐くように!」中国人が日本語発音に開眼した瞬間先日、池袋で開催された中国語交流会でのこと。友人になった中国人の方の日本語の発音を聞いていて、「あること」に気づきました。これは、日本語を学ぶ中国人の方々にとって、大きなヒントになるのではないかと思い、今日の体験をシェアしたいと思います。 【発音の壁】中国語話者と日本語の「口の形」のギャップ 彼の日本語はとても上手なのですが、全体的に口の動きが小さく、特に日本語の母音が発音しにくそうでした。これは、英語話者にも共通する傾向だと感じます。中国語や英語では、比較的口を大きく開けずに発音する音が多いですよね。 試しに、私は彼にこうアドバイスしました。 「日本人のできるMAXの口の大きさで、大口で『あいうえお』を発音してみて。まるで小学生が練習するように、『あーいーうーえーおー』って。そして、声は喉の奥から出すイメージ。そう、まるでゲロを吐く時みたいに!」 「ゲロを吐くように」で、彼らは開眼した! 私の突拍子もないアドバイスに、彼は最初は戸惑っていましたが、言われた通りに実践してくれました。するとどうでしょう。彼の発音は、劇的に変わったのです! その場で、他の3人の中国人学習者も興味を持ち、練習に加わってくれました。みんなで「あーいーうーえーおー」と、口を大きく開けて喉の奥から声を出す練習。その結果、彼らは日本語と中国語の発音の根本的な違いを、身体で理解できたようでした。 「歯や舌」vs「大口と喉」日本語発音のツボ 私が確認した限り、日本語で歯や舌を積極的に使う発音は、「さしすせそ」の「し」や「す」など、ごく一部です。あ行やか行は、基本的に口を大きく開け、喉の奥から声を出すだけで、かなり自然な発音になります。 これは、歯や舌の接触が発音のキーとなる中国語のピンインや英語の発音とは、根本的に異なる点です。中国人学習者たちが「なるほど!」という表情を見せた時、私は、この身体を使った理解こそが、言語学習のブレイクスルーだと確信しました。 彼らがひらがなを発音した時の、あの驚きの表情!彼らもまた、日本語発音の「口と喉の使い方」の違いを、肌で実感してくれたことでしょう。 #日本語発音の壁 #中国語話者の挑戦 #あいうえお革命 #口と喉で話す日本語