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ぎんぺ~
85点
これぞフローレンス・ピューの代表作にふさわしい!
創作料理のシェフを務めるフローレンス・ピュー演じるアムルートとシリアルを販売する会社に勤めるアンドリュー・ガーフィールド演じるトビアスによる命と向き合うラブ・ストーリー
様々なシーンがシャッフルされ時系列もバラバラだが、観ながら自分の頭の中でそのパズルを組み立てていく作業も楽しい
離婚届に署名しようとするもペンのインクが切れ、近くの店に買いに出るも、その帰り道で落としたペンを拾おうとしたところ車にはねられ大ケガを負う。彼に車でぶつかったのがアムルートだった。
二人はこれをきっかけに距離を深めていくことに。
共に暮らしていく中でアムルートに卵巣がんが発覚。
全摘出では無く、リスクはあっても自然妊娠の可能性がある方に賭けた。
キツい化学療法等を乗り越え寛解へ。
妊活に励むもなかなか妊娠しない苦悩の日々
諦めかけたある日、妊娠検査薬には陽性反応が。
この時の二人の芝居は良かったなぁ。
出産が近づき、間もなく生まれそうというとき、車が渋滞に巻き込まれ動く気配もない。
休憩がてら立ち寄ったガソリンスタンドで突然産気づく
そこからはまるでドキュメンタリーのような出産シーン
生まれてきた我が子を抱きしめるトビアスとアムルートがほんとに幸せそうで胸にこみ上げる素敵なシーンでした
※僕に子供はいないけどw
そんな幸せな日々も長くは続かず、卵巣がんが再発する。
家族と自分の夢を両立させようと必死になる中、どんどん病魔に蝕まれていく体。
目に見えて痩せこけていった感が見て取れる。
作中でトビアスにバリカンで頭を刈られるシーンがあるけど、ここは実際にアンドリューがフローレンスの頭を刈ってる。
失敗できない一発撮りだったそう。
料理コンテストに出場したい、娘に母親が生きた証を残したいって気持ちも分からんでもない。でもそういう事はちゃんと夫に相談すべきだと思うよ?
コンテストでの料理をやりきったアムルートは結果よりも少しでも家族と一緒に過ごすことを決意。
スケートシーン場で一人離れて滑っていくアムルート。
家族との別れを描いた印象的なシーン。
笑顔が何とも切なげであった。
ラストは娘と卵料理。
アムルート流の割り方、2個のボウル。それは卵巣のイメージでもあったのかな?偶然??
「残された時間をどう生きるか」というテーマをどストレートに投げかけたメッセージ作品。
切なくも心温まる1作でした。
#weliveintime #この時を生きて #ジョンクローリー #フローレンスピュー #アンドリューガーフィールド


ろびのわーる
2024年/フランス・イギリス/89分
ジャンル:ヒューマンドラマ/ラブロマンス
監督:ジョン・クローリー
キャスト:フローレンス・ピュー/アンドリュー・ガーフィールド
【あらすじ】
奔放な新鋭シェフのアルムートは、交通事故をきっかけに、離婚して絶望の淵にいたトビアスと出会う。恋に落ちたふたりは、幾多の試練を乗り越え、家族として絆を深め、娘を授かる。そんなある日、病に倒れたアルムートは余命が残りわずかだと宣告される。
【見どころ】
① ランダムな時系列。
② 欧米らしいロマンス。
③ 二人のハイライト集。
④ 幸福と不安のコントラスト。
⑤ 温かくて切ないラスト。
【感想】
アルムートの快活さが全て。あんなに明るくて生き生きとしたひとがこの世界から居なくなるなんて…。
余命が僅かだと分かったとき、彼女が最後まで笑顔でいられるよう願わずにはいられなかった。
その願いが届いたのか、アルムートが病で苦しむシーンはほとんど無かった。でもそれが逆に切なさを掻き立ててくる。観終わったあと喪失感で胸が苦しくなった。
2人が出会ってからお別れするまでの、節目やハイライトを綴ったアルバムのような作品。悲しさだけでなく家族の温かさも胸に染みた。
#映画 #映画館 #ラブロマンス
#WeLiveInTime

