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朱月
うちは受験生になり、そろそろ本格的に進路について考え始めた頃。もちろん普段の生活すら正気でおれるわけもなかった。元々高校での成績は下から数えた方が早かった。しかもバイトも塾も行ってなかったから、本来なら生活リズムが狂うわけがなかった。それでも夜は妹の配信の声で寝れなかった。たまに「うるさい!」と怒鳴ったことはあるし、両親にも何とかして欲しいとお願いしてはいたものの、両親からすれば不登校の妹のことを守らなければとでも思ったのか、全く聞く耳を持ってくれんかったし、妹にも改善する気はなかった。
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#姉妹
#VTuberの家族
朱月
うちが高校3年生、妹が高校1年生の頃、転機が訪れた。妹が不登校になった。原因は色々あるけど、学校に行かず、部屋にずっといた。ここからは本当に早かった。妹は一気にVTuberへの道をまっしぐらに進んで行った。フォロワーが増え、天狗にでもなってたんやと思う。携帯を持ったばかりの頃のルールは全シカト。昼から夕方にかけて起床し、朝日と共に眠りにつく。起きてる時間はほとんどをVTuberとして過ごす日々が続いた。夜中でも構わず配信。
徐々に蝕まれていたうちの精神が、更に蝕まれていき、段々と自分でも自分がおかしいなって感じるようになってきた。
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朱月
VTuberという文化に触れたくない訳ではない。
みんなの好きなものを否定したい訳でもない。
でもどうしても受け入れられへん。
私が大学に進学して2,3年経った頃、「あの時はごめん。私もしんどかってん。」と妹に謝られた。でも私は素直にその謝罪を受け取れなかった。人の人生狂わせかけて、でも私はしんどかったから許してくれるよね?とでも取れるような主張にしか聞こえんかった。うちは性格ごとひねくれ曲がったのか、妹が嫌悪感の塊でしかなかった。
学生にとってのこの期間は、誰もが思うように大事で取り返しようのない期間。その半分近くをVTuberをしていた妹に潰された。
妹にも同情の余地があることはわかってる。ただ、実家で、同じ部屋で生活する以上、相部屋の相手の状況ぐらい、せめて受験生が過敏な時期であることぐらい確認して欲しかった。確認もせず続けられた行動に、私は同情できない。
謝って解決するには全てが遅すぎた。
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朱月
妹はあまり表に出るような性格ではなく、かと言って教室の隅で本を読むような子でもなく、どこにでもおる普通の中学生やった。ただ、胃腸が弱くてすぐにお腹を下す事もあって、普段の生活が苦痛に感じることも多かった。しかも小学生の時にはいじめに逢い、まだ説明も下手くそやったから親にしっかり伝えられず、「あんたが傷つけることしたんちゃうの?」と言われる始末。その件で親への信用を完全に失い、うちにだけ懐いてる状態やった。
最初に疑念を抱いたのは、妹が活動を始めて3ヶ月ぐらい経った頃。妹は配信アプリで活動をしていた。その頃から妹の話し方に徐々に違和感を感じ始めた。うちも妹も根っからの大阪人、当たり前のように関西弁を話してる。そんな妹が、突然標準語を使い始めた。最初は活動してる間だけやったのが、段々と普段の生活の中でもその話し方をするようになってきた。まぁ仲良い人が関東圏の人とかなんかな?と、違和感は抱きつつもそこまで気にも止めてなかった。
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朱月
でも進路は決めないといけない、両親からも大学は行くように言われてた。自分のこの状態でまた1年、このしんどい環境は生き抜ける自信がない。浪人するという状況だけは回避したかった。重い腰を上げながら受験に挑み、何とか4年制の私立大学へ進学することが出来た。
進学してからは気持ちも落ち着き、妹も夜中まで配信することは減らなかったが、うちが発狂してしまうことは減った。大学1年生の11月、やっと一人部屋に移ることが叶い、悪夢から開放された。
たくさんの人がVTuberという文化を楽しんでいる中、私はVTuberという文化に未だ触れられずにいる。どうしてもフラッシュバックのように、VTuberの声を聞くだけで鳥肌がたつ。特徴的な笑い方をする人や、みんなが面白いと思えるコンテンツを投稿してる人も、全て聞くだけで身震いするし、画面を閉じてタスクまで切ってしまう。
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朱月
始まりは約7年前、まだVTuberって単語がそこまで浸透してなかった頃。最初は妹のただの興味本位やった。
自分で作ったアバターを、自分の表情や仕草に合わせて動かし、そのまま話して友達を作れる。あまり馴染みのなかったコンテンツで、妹はすぐにハマっていった。
うちは当時中学3年生、妹は2歳下の中学1年生。同じ子供部屋で、背中合わせに机が置いてあった。親との約束で携帯は基本リビングのみ、使えるのも21時まで。楽しそうにしてる妹を見て、最初はそこまで何も感じてなかった。
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朱月
皆さんはVTuberの家族が、どのような生活を強いられているか想像したことはありますか。
きっと想像したことなんて今まで1度も無いでしょう。
4月から始まる新生活に向けて、自分の中にあるモヤを少しずつ吐き出していきたい。
これから、『VTuberの家族』についてを気まぐれで書きます。
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朱月
きっと賛否両論あると思いますが、まぁこんなやつもいるんだな程度に思っていただけたらって思ってます。
1番、妹に直接言って、反省しろ!とでも言いたかったのですが今日に至るまでずっと心の中に留めて誰にも話せずいました。まぁ今は全部を言えてスッキリしました。
《見えてる部分が全てじゃない》
《人の数だけ真実がある》
そう思いながら生きてきたからこそ、妹に嫌悪感を抱きながらも一緒に住めてるんだろなって今は思えてます。
今後も許すことはないと思うけど、程々の距離感を保って生活していきたいと思います。
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朱月
妹に対して初めて違和感を感じてから約2年、記憶に新しい新型コロナウイルスのパンデミック。当時高校2年生だったうちも、中学3年生だった妹も、自粛で家からほぼ出てなかった。みんなそうだったように、うちら姉妹もゲームやSNSで1日潰す日が続いた。
その頃には妹の話し方以外に、笑い方も気になるようになってた。姉妹揃ってゲラで笑い方まで一緒やったのに、妹の笑い方が耳障りに感じるようになってた。同じ部屋で過ごしてて会話もないのに終わらないおしゃべり。イヤホンをしてるから他所から見ればただの独り言。それが毎日のように続いた。そしてその頃から、うちの精神は徐々に蝕まれはじめた。
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