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★★★★★★★

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東海テレビのドキュメンタリー映画
「ヤクザと憲法」を観た。

どこのサブスクにもないしDVD化もしないようだったが、たまたまテレビ録画してた人に借りて観た。これ以上ないという現代ヤクザのリアルな実態だという評判の通り、絶対に見られないヤクザ事務所の中の映像や、葬儀、警察のガサ入れなどが一切脚色なしで知ることができた。
暴力団対策法や暴力団排除条例の施行によって、近年は本当にヤクザにとっては肩身の狭い世界になっている。人権などほぼない。数年前に観た映画「ヤクザと家族」そのままだった。あの時は正直、ヤクザに感情移入なんて全く出来なかったから、そのカタルシスに対しても「自業自得」だとしか思ってなかったんだが…
ドキュメンタリーだとまた別の感情がうまれた。
もちろん暴力での稼業(シノギ)なんて100%悪に違いないし、暴力団なんて絶滅した方がいいに決まってる。
でも…ヤクザの「親子」とか「兄弟」とかの絆、それと「漢気」って…なんかグッとくるものがある。ドキュメンタリーに出てくる、部屋住みの若い20代の新人ヤクザが印象的なんだが、彼は中学時代にいじめに遭ったりして「排除の対象」だった。それで何のきっかけかわからないがヤクザ事務所に拾ってもらったようで。劇中で兄貴分にぶん殴られるような描写もある。でもラスト、「やめないです」とハッキリ言い切る。いまでもまだ、社会からつまはじきにされた者の受け皿であるんだなと感じる。不思議な話だよね。でもなんかちょっとわかる。
でもそれって絶滅の危機に瀕しているからこその団結、そこから生まれるカタルシスであるかもしれないし、ヤクザにとってよかった時代に同じ感情にはならなかったかもしれないとも思う。
暴力さえなかったら。殺したりしなかったら。
組織としては魅力に感じる者もいるのかもしれない。でも命懸けであり暴力があるからこその強い絆なのか。

そんな事をグルグル考える。

結局は自業自得なんだ。
…でも年老いたヤクザたちが罪を償いつつ、悔いつつ、余生をやり直せたらいいよね。あの若い部屋住みに新しい居場所がみつかるといいよね。ほんで世の中の人と人との、それぞれの絆がもっと濃くなるといいよね。

#GRAVITYをメモがわりにしております
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