2004年に公開された映画"CASSHERN"。戦争の悲惨さをテーマにした物語だが、その中身は競争を余儀なくされた"バブル&氷河期世代"が憂う、こうあって欲しい願いが内包されている。人間により創りだされた"新造人間"達が迫害され、人間への復讐を開始する。これに対抗するのは"人間の心を持つ新造人間キャシャーン"であったが、戸惑い戦いながら対話をすることで成長してゆく。「そうだ、私が約束したのは誰もが共存できる世界。ただ待つことでは生きる事が叶わないのが人間の世界だ。ただ生きる事だけを求めて、これまでどれだけ多くの人間が死んでいった?愛する者とだけの平穏な暮らしを求めて、一体どれだけの人間が死んでいったのだ。生きる為に戦う事が前提にある世界、それが今の人間の世界だ。私はその世界を破壊し、生きる為だけの国を創る」「その為にオマエと全く同じ願いを持つ人達が死んでいるんだ!」「そのうちの誰か一人でも、我らの言葉に耳を傾けた者はおるのか?ここまで辿り着くまでの間、一体誰が手を差し伸べた?ただ生きるという願いを、誰が聞き入れたと言うのだ!我らを倒せばただ生きる事が叶う平穏な暮らしが約束されているのか?そこでオマエは生きてゆけると思っているのか?オマエにとって善とは何だ?悪とは何なのだ!共にこの世界を創り直すのだ!」その後、新造人間を造りだした父を前にし、「誰かひとりが幸せになってそれで終わりじゃダメだと言ってるんだ!」「その大義の為なら愛する人が死んでも構わないと言っているのか?オマエは人を愛するということがどういう事か知っているのか?」「今、やっと分かったよ。生きているそのことが、何かを傷つけていることに。互いの存在を認め許しあうべきだったんだ。僕らはただ存在しているだけじゃない。共に生きる力を持っているハズだ」"氷河期世代"が造りだした新造人間(笑)である"Z世代"は、この映画で語る所の敵である新造人間止まりだ。寄り添ってくれなかった者達や旧世代への攻撃は劇中劇そのものwならば、"ゆとり世代"が造りだす新造人間はどうか?一見平和に見えるが、他者に興味のない個人主義になっていそう。と、なると、やっぱりZ世代が造りだす新造人間かもしれない、キャシャーンになるのは。・・たぶん 笑#映画#CASSHERN