夏の逃避行日記 - 帰省の夢破れ散髪と仕事の狭間で

※今回少しマイナスな投稿です。
嫌だな、と思ったら読むのをやめてね！？

ーーーー昨夜のこと。

グラ友のM子が今夜行ってきた場所を投稿した。

それはライトアップされた、見事な川沿いの桜の写真だった。
写真と共に、いつものように思慮深い心地よい文章が続く。

M子の投稿はいつも美しい。

高級な料理写真や見事な風景写真に、頭の良さがうかがえるセンスのいい文章。

フォロワーもkがつくほどおり、夜桜の投稿のイイネはたちまち100を超えた。

俺はアップされた夜桜の場所が知りたかった。
しかし、フォロワーの多いM子に聞くのはためらわれる。
そこで、俺はグーグルレンズを起動した。

グーグルレンズは画像検索ツールだ。
カメラやフォルダーの写真に似た画像が載っているサイトを、瞬時に世界中から探してくれる。
写っているものの名前や、場所を調べるのにとても便利だ。

俺はM子の夜桜の写真をグーグルレンズにかけた。
そして一番上に表示されたサイトを見て驚いた。

……それは1年前のTwitterに投稿で、M子の夜桜の写真と全く同じものだったのだ。

俺は混乱しながらも、M子の1つ前の投稿の写真をグーグルレンズにかけてみた。
それは、具が大量に載った海鮮丼の写真だ。

そしてやはり、プロが撮影した全く同じ写真がヒットした……。

俺はグラ友さんたちの投稿が大好きだ。
寒いのに毎日夜明けを見せてくれたり、時報をしてくれたり。
朝からキレイな花で元気をもらうこともある。
楽しそうにテレビ中継をしている人や、音楽を聞かせてくれる人。
はたまた手作りの料理や、お酒を乾杯しあったり。
ここで「つらい、苦しい」と吐き出し、現実で頑張ろうとしている人もいる。

みんなにコメントは書けてないけど、「ありがとう！」や「頑張れ！」の気持ちでイイネを押している。

ーーーーしかし、M子の写真流用が分かった瞬間、俺の中のGravityの意欲が風に吹かれる桜の花びらのように散っていくのが分かった。

俺はそれを食い止めるため、M子にメッセージを送った。

「写真は全て拾い画なんですか？　何の目的でやってるんですか？」

……一分後、返事が来たかな、とGravityを開いたら、俺はブロックされていた。

本当に分からない。彼女の目的は何だったんだろう？

#質問をしたら誰かが答えてくれるタグ