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石川県】竹皮の香りに包まれた「江戸時代からの贈り物」圓八のあんころ餅に宿る究極のシンプル美

マッシ

フード&ライフスタイルライター
1/14(水) 17:05

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石川県で過ごしていると、時が止まったかのような不思議な感覚に陥ることがある。その感覚を最も象徴するのが、創業1737年という驚くべき歴史を持つ、圓八(えんぱち)の「あんころ餅」だ。

イタリア人の僕にとって、この和菓子との出会いは、まさに「自然と文化の融合」を目の当たりにする体験だった。

竹皮を開ける、その瞬間が「儀式」になる
まず心に響くのは、その素朴で力強い佇まいだ。

最近では珍しくなった、本物の竹皮(竹の子の皮)で丁寧に包まれている。この皮こそが、あんころ餅に独特の清々しい香りを移す重要な役割を果たしているんだ。

竹皮を縛る紐を解くとき、指先から伝わる感触。そこには、数百年変わらない手仕事の温もりが宿っている。

包みを開くと、そこには整然と並んだ9つの宝石のような塊が現れる。深みのある小豆色のあんこが、竹皮の模様をうっすらと纏っている姿は、それだけで一つの芸術品のようだ。

3日間かけて作られる、妥協なき「あん」の輝き
圓八のあんころ餅は、見た目以上に手間暇がかかっている。

石川県産のもち米や、北海道産の小豆、そして霊峰白山の伏流水。これらがこの味の土台だ。

表面を覆うのは、驚くほど滑らかで、口の中でスッと消えていく「こしあん」。その中には、小粒ながらもしっかりとした弾力を持つ「白餅」が隠れている。創業以来、門外不出の製法を守り続け、あんこを作るのになんと3日間もかけるという。

ひと口食べれば、まず竹皮の香りが鼻を抜け、次に上品で濃厚なあんの甘みが広がる。そして最後に、餅の力強い粘りが満足感を与えてくれる。このシンプルさ。これこそが、イタリア語で言う「ラ・センプリチタ(La semplicità)」、つまり究極の洗練なのだ。

保存料を使わない「一日の命」という贅沢
このあんころ餅の最大の特徴は、保存料や添加物を一切使っていないことだ。

そのため、賞味期限はわずか1日。今日しか味わえないという刹那的な美しさが、このお菓子をより一層、特別なものにしているのだろう。その日のうちに食べるからこそ、餅の柔らかさも、あんの風味も、最高潮の状態で僕たちを幸せにしてくれる。

吹雪の夜、温かいお茶とともにこのあんころ餅を頬張る。それは、数百年前に生きた人々と同じ感動を共有しているということだ。石川の冬は厳しいけれど、こんなにも温かな文化が、人々の心を支え続けてきたのだろう。

石川県のあんころ餅を食べたくなった方は、ぜひコメントとリアクションで教えてくれると嬉しい!
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