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ドライアイの人
瞬時に重要度の高いものとして言葉を位置づけている人の場合、その言葉の意味内容や理解以前に、その言葉が持つ響きや語感、かけられた言葉の圧力などによって程度の差はあれ身体的な反応を引き起こす。
これは理解ではなく出来事のレベルで起こっている話である。 大別すれば言葉を理解する主体(意識)と言葉を浴びる主体(身体)の違いがある。
これとは別に、言葉の意味内容に悪意や非難が隠されているんじゃないかと心配する場合もあるが、それは言葉以前の段階とは異なる状況である。大人になって新たに言葉による身体的な反応が形成される場合といってもいい。
しかし、身体に浴びた出来事としての言葉の強さは、言葉を意味内容として理解する場合に著しい支障をきたすのではないかと思われる。
浴びた言葉の体験が強すぎれば、その言葉を理解するレベルで、正常な意味内容の理解に障害を残すものとなるのではないかと思われるのである。恐怖や不安による言葉の歪んだ理解。
まず、言葉は意味以前に音調であって、その響きが身体に刻印されているのは、概ね成人言語の世界に入る時期より前か、その過渡期であろう。 その時期に身体に封印されている言葉の音調は、同じような響きを持つ言葉をかけられた時、似たような状況でかけられた時などに身体的な反応として漏れ出てしまう。 そのとき起こっていることは身体的な反応のタイムスリップだといってもいい。

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