毎年くれる威尊の勤労感謝の日のメールが私にとっての宝物

ある晴れた日の午後、スーパーで山積みにされた豚こま肉のジャンボパックが目に留まりました。「よし、今日は餃子をたくさん作ろう！」そう心に決め、ついでに50枚入りの餃子の皮を2袋、そしてにんにく、生姜、ニラ、キャベツと、必要な材料をカゴいっぱいに詰め込みました。
家に帰って早速調理開始。まずはフードプロセッサーで豚こま肉をひき肉にし、野菜もフードプロセッサーできざんで、たっぷりの餃子のタネを作りました。あとは包むだけ、というところで、リビングから楽しそうな声が聞こえてきました。二歳になる孫がやってきたのです。「こ〜ちゃん、お手伝いする！」小さな手で一生懸命に手を広げる姿に、自然と笑みがこぼれました。
キッチンカウンターに用意してあげると、ぎこちない手つきで餃子を包み始めました。餡をはみ出させてしまったり、ひだを作るのが難しかったり。それでも一生懸命に皮を折りたたむ姿は、どんな芸術作品よりも美しく、愛おしいものでした。少しいびつな形になった餃子も、孫が作ったと思うと特別な一品に思えました。
夢中になって作業を進めるうち、餃子の皮が残り少なくなってきました。「あら、もうないね」私が呟くと、孫が「こ〜ちゃん、お買い物行く！」と三輪車を指差しました。2人で、私は孫の乗る三輪車を押しながら近くのスーパーへ。30枚入りの餃子の皮を見つけてカゴに入れると、孫はきらきらと目を輝かせながら「アンパンマンのチョコとグミ！」と教えてくれました。もちろん、二つともカゴに入れ、小さな冒険の記念にお菓子をプレゼントしました。
家に戻り、残りの餡を包み終えると、合計130個もの餃子が完成しました。二歳の孫と一緒に作った、いびつだけど愛情いっぱいの餃子たち。その日の夕食は、家族みんなで「美味しいね」と笑顔で囲む、温かい時間となりました。この日の餃子の味は、きっと一生忘れない宝物になるでしょう。