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臼井優
それまでの「治療者が患者を診断・分析する」スタイルに対し、ロジャーズは「人間には自ら成長し、回復する力(自己実現傾向)がある」と考え、カウンセリングの在り方を根本から変えました。
1. カウンセラーに必要な「3条件」
ロジャーズは、カウンセリングが効果的に進むために、セラピストには以下の3つの姿勢が不可欠であると説きました。
共感的理解 (Empathic Understanding)
相手の立場に立ち、相手の世界をあたかも自分のものであるかのように感じ取ること。
無条件の肯定的関心 (Unconditional Positive Regard)
相手の言動を否定したり評価したりせず、ありのままの存在を大切に受け止めること。
自己一致 (Congruence / Genuineness)
カウンセラー自身が自分に嘘をつかず、誠実で、裏表のない状態で相手と向き合うこと。
2. 自己理論(自己概念と経験)
ロジャーズの理論では、以下の2つのズレが悩みの原因になると考えます。
自己概念: 「自分はこうあるべき」「自分はこういう人間だ」というイメージ。
経験: 実際に自分が体験していることや、感じている生身の感情。
この「理想の自分(自己概念)」と「現実の体験」のズレが大きくなると不適応が起こります。カウンセリングを通じて、ありのままの自分を受け入れ、このズレを解消していくことが目標となります。
3. ロジャーズの影響
傾聴(Active Listening): 相手の話をただ聞くのではなく、深く理解しようとする技法を確立しました。
教育やビジネスへの応用: カウンセリングだけでなく、リーダーシップ教育やチームビルディング(エンカウンター・グループ)など、現代のコミュニケーションの基礎となっています。
より詳細な技法やプロセスについては、日本心理学会の解説や、専門的な文献を通じて学ぶことができます。

臼井優
主な迷路の種類と目的
Y字型迷路 (Y-maze):
3本のアームからなり、新しい空間を探索するラットの性質を利用し、既知のアームと未知のアームの区別(探索行動)を指標に学習行動を評価します。
放射状迷路 (Radial Arm Maze):
8本などのアーム先端に餌が置かれ、一度入ったアームを再進入せずに全アームを巡回する能力を測り、空間記憶能力を評価します。
モリス水迷路 (Morris Water Maze):
水を入れたプールに隠されたプラットフォームを探す課題で、時間短縮から空間学習・記憶能力を測定します。海馬の機能評価に広く使われます。
バーンズ迷路 (Barnes Maze):
円形テーブルに多数の穴があり、視覚的手がかりを頼りに目標の穴(ボックス)を見つける課題で、空間学習・記憶を評価します。
学習のメカニズム
認知地図(Cognitive Map): トールマン博士の提唱した概念で、ラットは迷路全体を把握する「地図」を脳内に作り、それに基づいて行動すると考えられています。
潜在学習(Latent Learning): 報酬がなくても、繰り返し迷路を探索することで、ラットは意識せずに情報を記憶(潜在学習)し、報酬が与えられるとそれを活用します。
運動連鎖学習: 初期は手足の動きの連鎖(筋運動)で解決していたと考えられましたが、後に空間認知に基づく学習へと変化することも示唆されています。
研究での利用
記憶学習障害(アルツハイマー病など)や、ストレス、薬剤(抗うつ薬など)が記憶・学習能力に与える影響を評価する際の標準的な試験法として用いられます。
これらの迷路実験は、ラットの高度な空間認識能力と学習能力を明らかにし、ヒトの脳機能研究にも通じる重要な手法です。

臼井優
前九年の役(ぜんくねんのえき)
時期: 1051年(永承6年)~1062年(康平5年)頃(約12年間)。
概要: 陸奥国司(朝廷の役人)と、東北の豪族である安倍氏(安倍頼時・貞任親子)が対立し、源頼義(源義家の父)が清原氏と結んで安倍氏を滅ぼした戦い。
結果: 安倍氏滅亡後、清原氏が奥羽の実権を握り、源氏の武名が高まりました。
後三年の役(ごさんねんのえき)
時期: 1083年(永保3年)~1087年(寛治元年)頃(約3年間)。
概要: 前九年の役で活躍した清原氏の内紛(清原真衡、清衡、家衡の兄弟争い)に、源義家が清衡側について介入し、最終的に清原氏を滅ぼした戦い。
結果: 清原氏が滅び、清衡が旧安倍氏の領土と清原氏の領土を合わせて平泉に拠点を移し、後の奥州藤原氏の繁栄の基礎を築きました。
呼び名の由来
前九年・後三年: 元々は「奥州十二年合戦」と呼ばれていましたが、前九年役(約9年)と後三年役(約3年)を合わせて12年と誤認され、「前九年」「後三年」と呼ばれるようになった、または源義家が本格的に参戦した期間から名付けられた、などの説があります。
「役」と「合戦」: 「役」は朝廷側と反抗する側(前九年役)、「合戦」は対等な立場同士の争い(後三年役)というニュアンスがありますが、現在では「合戦」の呼び方が一般的になりつつあります。

臼井優
特徴と役割
創設と目的:11世紀末、白河上皇が院の警備を強化し、寺社勢力に対抗するため設置。
構成:下級の廷臣や衛府の官人、地方の小武士団の首長などが含まれ、上北面(高位者)と下北面(五位・六位の侍)に分かれました。
主な任務:上皇の身辺警護、御所(院)の警備、外出(御幸)への供奉、僧兵の鎮圧など。
院政の軍事力:院直属の軍事力として、院政を支える重要な存在でした(例:伊勢平氏の平正盛)。
西面の武士との関係:後鳥羽上皇はさらに西面の武士を新設し軍事力強化を図りましたが、承久の乱後に西面は廃絶。
名前の由来
院御所の北側の部屋(北面)に詰め、詰所があったことに由来します。
後世への影響
承久の乱以降は軍事的な役割は低下しましたが、鎌倉時代末期まで院司として存続し、江戸時代末期まで続きました。

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