したがって、私たちは皆、望む人生を獲得し、そして維持するために、常に力を求め続ける。これは、必ずしも現状以上のものを求めているとか、少しのことで満足できないとかそういうことではなく、今ある状態と力が今後も続く保証がない以上、必然的に常に自分が力を持っていること、あるいは持っていると自覚することを求めるということである。そのために、私たちは自分の力を確かめるために、たびたび人から認められようとしたり、その力を実際に振るってみたりする。他人の評価に左右されない人というのは、自分の力の確かめ方を別に持っているというだけであり、力への欲求自体は変わらない。