描く、描く。この感覚は久しかった。溺れるように没頭した。線を引き、色を敷き、それを繰り返す。時計の音と画面を叩く音だけが反響する。飲み物が入ったグラスに伝う水滴が机を濡らしたふと背筋を伸ばし上を見た。真上を指していたはずの時計の針は、いつしか夜明けまであと1時間を指していた──