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にゃめ
窓越しに夏の夕方の陽射しが、電車内に
降り注いでいた。
この街には今では珍しい市内を走る電車が
通勤や買物などの足に使われている。
仕事を終えた僕は疲れた体をシートに沈めて
満員の車内を眺めていた。
対面のシートに金髪の若者が居た。
派手な金色の龍のイラストのテーシャツ。
銀色のネックレスが陽の光を反射して
光っていた。デカい態度でシートを占領して
車内に分かる程の音漏れで音楽を聴いていた。
停車場に電車が止まりドアが開く。
白杖をもった若い女性が乗車して来た。
不自由そうに車内を進む。
誰も席を譲ろうとしない。仕事終わりの時間。
疲れている。僕も見て見ぬ降りをしていた。
「どうぞ」
あの金髪の若者が立ち上がり女性に席を
譲っていた。
「すみません」
女性は御礼を言って坐る。そのまま若者は
立って吊革を握って外を眺めていた。
掛けたサングラスに光が反射していた。
僕は車外を眺める。夕方の街がゆっくりと
流れてゆく。先程、若者に感じていた
不快感はもう無かった。頬を夏の爽やかな風が
撫でた時のような気持ちがしている。
街の空に少し茜色が滲み始めていた🌆🍀
#空を見上げて
#ファインダー越しの私の世界

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