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そう

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ある男がいた。
彼は貴族の中の貴族と言われる一際名の通った名家の生まれであり、当然育ちも良く、学業成績も抜群であり、政治家に転身した彼は支持率も上々であり、将来を担う人材であると言えた。
結論から言えば彼は何も決めることができなかった。
教育勅語はあったけれど、何を誰が決めるかは決まっていなかった。枢密院、貴族院、内閣、衆議院、陸軍、海軍、参謀。啀み合い睨み合い牽制し空気を読み忖度し決着はつかず。無謀な挑戦をした挙句、宣戦布告もなく奇襲を仕掛けて「卑怯な全体主義国家であり人類の敵」という烙印を押される。攻め時に追撃のチャンスも逃すという体たらく。これを彼は止めることができなかった。複雑な要因が絡まって折り重なって編み込まれていく事象形成を彼は呆然と眺めて立ち尽くすことしかできなかった。首相、あるいは元老として立場がありながら、である。
終戦後、占領軍から疑惑の目を向けられた彼は、あえなく呆気なく、ある意味儚く命を散らせていった
我々はこの事実から目を逸らしてはならない
直向きに向き合ってゆかねばならない
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