そっと背に手を当ててくれたような、｜picaru🦫の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

かぼちゃの甘辛焼きの午後

スーパーの野菜売り場を歩いていると、ふと視線の先に並んでいた鮮やかなオレンジ色のかぼちゃが目にとまった。手頃な値段にくわえて、ポップには「甘い」と大きく書かれている。
「これなら孫が喜ぶかな」
心の中でつぶやき、かごにそっと入れた。
夕方、少し早めに台所に立つ。孫が幼稚園から帰ってくる前に仕上げておきたい。小さく切ったかぼちゃをレンジで柔らかくして、片栗粉をまとわせ、じゅうっとごま油の香りをまといながら焼きあげる。しょうゆと砂糖、酒をからめると、甘辛い香りが台所いっぱいに広がった。
「これなら、おやつ感覚でつまんでもいいし、夕飯のおかずにもなるな」そんなことを考えながら、器に盛りつける。
ほどなくして、幼稚園から帰ってきた孫が元気な声でただいまを言う。小さな手をきちんと洗ったあと、テーブルの上のかぼちゃに目を輝かせた。
「これ、食べていい？」
一口かじると、ほくほくとした甘さが口いっぱいに広がる。その笑顔を見た瞬間、胸の奥がふわっと温かくなる。
――おやつにも、夕飯にもなる小さな一皿。けれど、そのひと皿が、家族の時間をやさしく彩ってくれるのだった。

材料
かぼちゃ … 1/4個
片栗粉 … 大さじ2
ごま油 … 大さじ2
白いりごま … 適量
☆調味料
酒 … 大さじ1
砂糖 … 小さじ1
しょうゆ … 大さじ1
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作り方
1. 下ごしらえ
かぼちゃは種とワタを取り、半分に切って薄切りにする。
耐熱容器に入れてラップをふんわりかけ、600Wの電子レンジで約3分加熱。
片栗粉を全体にまぶす。
2. 焼く
フライパンにごま油を熱し、かぼちゃを並べる。
中火で両面にこんがり焼き色がつくまで焼く。
3. 味付け
☆の調味料（酒・砂糖・しょうゆ）を加え、全体にからめながら煮詰める。
4. 仕上げ
器に盛り、白いりごまを散らす。