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象山ノート
――コメ農家は、スローガンでは救えない
「主食であるコメを外国に頼ってはいけないと思います」
──これは2025年、自民党・森山幹事長の言葉である。
一見、もっともらしい。誰だってそう思う。「コメは日本人の命の源、国産が大事だ」。
でも、どうしてこのタイミングで、こんな当たり前のことを言うのか?
しかも、30年も前に一度“米騒動”を経験している日本で、いまさらそんな台詞が出るのが、どうにも信じられない。
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◆「あの時」と同じことを、また繰り返すのか?
1993年、日本は大冷害で米が大凶作となり、タイ米を緊急輸入する事態に陥った。
その時のドタバタ、覚えている人も多いだろう。
食糧庁(今はない)はパニック、スーパーでは米が消え、国民の不満は爆発寸前だった。
それから30年。
国は**「食料安全保障を強化する」と言い続けてきたはず**なのに、
現実には、減反政策、農地縮小、担い手不足、水田の転作──つまり「国産コメを減らす方向」の政策を取り続けてきた。
今さら「国産が大事」と言われても、信じろというほうが無理がある。
それでも、ここから本気で変えるなら、予算と制度で語れ。
票田目当ての言葉じゃ、もう農家は救えない。
――コメ農家は、スローガンでは救えない。
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◆選挙前になると出てくる“国産アピール”
森山幹事長の発言に、違和感を覚えたのはそれだけじゃない。
今のこのタイミング、コメ価格が高騰し、インフレと農業票の両方を気にする場面で、
「国産が大事」と言い出す──それ、選挙前だけ“保守”になる症候群じゃないのか?
普段は農家の声も聞かず、地方の過疎化を放置し、
JAの力に依存する一方で、自給率の向上なんて本気で考えてこなかった。
なのに、票が動くかもしれないとなった途端に「主食は国産」と言う。
それって、信じられる?
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◆流通・中抜き・担い手の問題にこそメスを
本当に国産を大事にしたいなら、やるべきことは山ほどある:
• コメの価格形成の仕組みを透明にする
• 中間流通と買い取り構造の改革
• 高齢化した農家への再編支援
• 若手就農者が食っていける制度設計
• 水田の維持・再生と自治体支援の強化
口だけ「国産が大事」と言うのは簡単だ。
でも、本当に守りたいなら、国産を“食える産業”にする政治的意思がなければ無意味だ。
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◆国産コメの価値を下げてきたのは誰か?
コメの価格が上がることを「困ったこと」としてしか語らない報道も気になる。
いや、違うだろう。本来、米はもっと高くてもいいくらいの価値がある。
それを安くしろ、足りないなら輸入しろという。
──じゃあ、誰がコメ農家を潰してきたのか?
今さら「国産が大事」と言われても、信じろというほうが無理がある。
⸻
◆それでも、いまから変えられるなら
信じられない。でも、信じたい気持ちがゼロではない。
だからこそ、政治家の“言葉”ではなく“予算と制度”を見なければならない。
選挙の時だけ寄り添うフリではなく、
平時から国産を支える政策設計があるかどうか。
30年遅れでも、今ここからでも、変えられるかもしれない──
けれど、それは市民が黙って見過ごさなかった場合に限る。

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はた

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知事のポスト引RPまでしてすごいね

いちけ

🦑( '-'
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交換、譲渡しようかな
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