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象山ノート

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✨連載:恋と税の間で揺れるニッポン社会

第4話「キフって、なあに? 〜寄付金控除と、お年玉のこころ〜」

ある雪の降る朝、恋の精アイは広場のベンチに小さな箱を見つけました。
箱の横には、「ご自由にお持ちください」と書かれた手書きの紙。

中には、誰かが作った温かいマフラーや手袋、そして一通の手紙。

「知らないあなたが、今日も元気でありますように。」



アイはそっと微笑みながら、妖精の友達・コウジョウに話しました。

「ねぇ、これも“恋”の一つかもしれないね。」

コウジョウは眉をひそめて答えました。

「いや、それは“寄付”というやつじゃない?
感情じゃなくて、“制度的善意”。税制にもちゃんと枠があるよ。“寄付金控除”っていうんだ。」



するとそこに現れたのは、謎の少女・キフちゃん。
お金の袋をリュックに背負い、口ぐせは「誰かのために、使いたいの!」

アイが聞きます。

「どうしてそんなことするの?」
キフちゃんは元気に答えました。

「だって、見返りがないからこそ、うれしいんだもん!」



コウジョウがすかさずツッコミます。

「でも見返り、あるよ? ちゃんと確定申告すれば、税金が戻ってくるし、控除されるし。」

キフちゃんはポカンとした顔で言いました。

「えっ、そうなの? それって、“愛の税金キャッシュバック”みたいなもの?」

コウジョウは冷や汗をかきながらつぶやきました。

「うーん……そう言われると、ちょっとロマンチックではあるかも。」



そのとき、あの「ナイセイヨサン博士」がひょっこり登場。

「“見返りのない行為”を制度で守る。これが“寄付金控除”の意義じゃよ。
じゃがのぅ、“偽善”と“偽装”の見分けがつきにくい世の中にもなっとる。」

アイがそっと尋ねました。

「じゃあ、ほんとうの“寄付”って、何から生まれるの?」

博士は空を見上げながら言いました。

「それは、“余裕”じゃよ。心と財布の、どちらにも“余白”がある社会でないと、ほんとうの寄付は根づかん。」



その夜、アイとコウジョウとキフちゃんは、こたつを囲んで話しました。

「やっぱりさ、愛って“余白”の中に生まれるんだね。」
「税もそうだよ。ギリギリまで徴収してたら、誰も何も分け合えなくなる。」
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