複雑家庭環境の中で育った自営業の子供時代

両親は不仲だった。家庭内別居。

両方からは『あいつの言うことは聞くな』と言われてきた。

仕事一筋で休みなく働く自営業で社会不適合者な父。フッ軽コミュ力で上手く生きる母。

38歳を迎える独身恋人無し私。
漏れなく早々にグレた子供時代。

『モテたのに、結婚はないの？』と、
母親に月並みな言葉をかけられ、『弟も自分も、あんたらを見てたら結婚なんて想わないよ』と皮肉に効くかわからない言葉で逃げる。

両親は隈なく熟年離婚。

よく泣いていた母のセリフは『あんたらに貧乏させたくないからよ』だった。

いま、父はローンで建てた戸建てで一人暮らし。
いわゆる『空中分解』というやつだ。

母は離婚後に働いていたスナックで出会った、上場企業に勤める人と再婚。

『あなた』『あの人』としか呼ばなかった母は、父を『〇〇さん』と話す。

『あいつ』『お前』としか呼ばなかった父は、母の事は語らない。

38歳。

シドヴィシャスに憧れて『28歳で⚪︎ぬから』と謳っていた私は、まんまと生きている。

金がすべてだと、水商売や営業職を渡り歩いて20年。

宵越しの金を持たずに川を渡れるのかわからないが、いよいよ今世に諦めている。

ふと　こんな事を思い出しては、自分を奮い立たせる毎日。

オトナになった時分、父の男としてのカッコ良さは解る。

母の自由奔放と甲斐性をもった魅力も解る。

ただ自分には、解る事はできても、認める事ができない。

酔った勢いでネタ話し程度に話した人には、
『大人なんだからもういい加減、向き合えよ』と言われて、まいどまいど、うんざりする。

『お前になにがわかる』なんて哀れ畜生気取るつもりはないのだけれど

なにもかもどうでも良くなったとき、どうしていますか？