優先するって角が立つ気がするのでまずは話を聞いて理解することからかな💨

ボッケリーニはおすすめです。
「ハイドン夫人」とも形容された、ハイドンと対照的な作風は優美で親しみやすいです。
ギター五重奏曲という珍しい編成や、ボッケリーニ本人が演奏するための超絶技巧を含む第二チェロパートもとても面白いです。
さらに、スペインの宮廷に仕えていたので、フラメンコ風の音楽を取り入れた「ファンダンゴ」なんていうのも国民学派を先取り？していて面白いです。(ファンダンゴを取り入れた曲はD.スカルラッティやソレールにもあります。)

次に、フンメルもおすすめです。
フンメルは住み込みでモーツァルトにピアノを教わったこともあります。
トランペット協奏曲は演奏頻度が高いですが、モーツァルトの「ハフナー」にそっくりです。また、モーツァルトの「ドンジョヴァンニ」のテーマを使用したファンタジーや、モーツァルトの「ジュピター」でお馴染みの「ドレファミ」の音形が登場するピアノソナタもあります。ヨーロッパでは一般的にもよく知られている作曲家です。

少しマイナーなところだと、ヨーゼフ・レオポルト・アイブラーなんていう人もおすすめです。
アイブラーは、モーツァルトの「レクイエムニ短調 K.626」の補筆を途中で諦めてしまったことで知られますが、手をつけた部分に関しては、ジュースマイヤーよりも格段にクオリティが高いです。彼自身もレクイエムを作曲しており、特に「ドミネ・イエズ」以降は色濃くモーツァルトの影響を伺わせます。また、彼の交響曲にも「ドレファミ」が現れます。

最後に、ミヒャエル・ハイドンをお勧めしておきましょう。
ミヒャエルはヨーゼフの弟で、モーツァルトの友人でもありました。モーツァルトの交響曲第37番として知られる曲は、ヨーゼフ・ハイドンの曲にモーツァルトが序奏をつけたものです。曲が書けなくてピンチの時にそうやって助け合っていたようです。
「レクイエムニ短調 K.626」の原型になった「レクイエムハ短調」は聴き比べると面白いでしょう。また、モーツァルトの後に書かれた絶筆「レクイエム変ロ長調」は逆にモーツァルトから影響を受けました。
トランペット協奏曲も演奏頻度はそれなりにあります。また、交響曲や宗教音楽もたくさんあり、ヨーゼフともモーツァルトとも違った独特の味わいがあります。ウィーン古典派の燻銀とでも言いましょうか。
今後、評価が上がって欲しい作曲家の一人です。