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Kay214

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Shogun Country

第一話

 

戸建ての二階、翔太の部屋。午後8時。

 

翔太は明日の社会科テストの勉強中。

 

「はぁー? 徳川共和国ですってえ!」

 

いきなり背後から声がして

 

翔太は椅子ごと飛び上がった。

 

「わ、わわわっ、誰っ! 

 

 キミっ! ダレっ!」

 

「ごめんなさい。

 

 わたしセリーヌっていうの」

 

「ど、どうやって入ってきたの!」

 

「未来から来たの」

 

「未来から? はぁ……? 

 

 何言ってんの?」

 

「ごめんね。

 

 実は、ひいおじいちゃんに

 

 会いたくて100年後から来たの」

 

「ひいおじいちゃんて、ダレ?!」

 

「そこにいるキミ」

 

「えっ、ボクのこと? 

 

 ボクがキミのひいおじいちゃん?」

 

「そう。ひいおじいちゃんは

 

 とても偉い人だったんだって。

 

世界の歴史を変えた人なんだって

 

歴史の授業でも習ったよ」

 

「えぇっ? そんなこと言われても

 

 分からないよ!」

 

「そうよね。ごめんなさい。

 

 きちんと説明するね。

 

実はね、私のパパは時間省の役人なの。

 

だから、こっそりとパスワードを盗んで

 

パパのタイムマシンを使ったの。

 

もちろんバレたら大変なんだけどね」

 

「へえ~、そうなんだ。

 

 キミは案外とワルなんだね。

 

ま、まぁ、とにかく、

 

そこのベッドに座って話そうよ」

 

「わかったわ。

 

 あら、この時代のベッド、硬いのね」

 

「キミは何歳?」

 

「14歳よ」

 

「じゃあ、年上だね。ボクは12歳だから」

 

「その年を選んで来たのよ。

 

 あれ、この言葉づかい、大丈夫かな?」

 

「うん、ふつうだよ。

 

 べつにおかしくはないけど」

 

「よかった。ココちゃんのおかげね」

 

「ココちゃん?」

 

「うん、AIチップの名前」

 

「AIチップって?」

 

「100年後の人工知能よ。

 

私たち、生まれるとすぐに…

 


#タイムマシーン
#パラレルワールド
#SF小説
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コメント

Kay214

Kay214 投稿者

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ココちゃん?」   「うん、AIチップの名前」   「AIチップって?」   「100年後の人工知能よ。   私たち、生まれるとすぐに   小指の爪くらいのチップを   脳に埋め込まれるの。   そして、AIチップのココちゃんが   言葉も文化も、なんでも教えてくれるの」   「へぇ……。なんかすごいな」   「それでね、ココちゃんに頼んで    ちょっと原始時代に行ってきたの。    今はその帰り道ってわけね」   「ゲ、ゲンシ時代だってえー!」   「そんなに大きな声を出さないでよ。    翔太くんだって遊園地に行くでしょ」  

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Kay214

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小説の第一話がNOVEL DAYSに載りました。タイトルは、Shogun Countryです。見てくださいね。

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Kay214

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続きはまた今度!

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Kay214

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[笑う]

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Kay214

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ココちゃん?」   「うん、AIココちゃん?」   「うん、AIチップの名   「100年後の人工知能よ。   私たち、生まれるとすぐに   小指の爪くらいのチップを   脳に埋め込まれるの。   そして、AIチップのココちゃんが   言葉も文化も、なんでも教えてくれるの」   「へぇ……。なんかすごいな」   「それでね、ココちゃんに頼んで    ちょっと原始時代に行ってきたの。    今はその帰り道ってわけね」   「ゲ、ゲンシ時代だってえー!」   「そんなに大きな声を出さないでよ。    翔太くんだって遊園地に行くでしょ」  

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