「ずっとすきだったんだ、にいさんのこと」やけに幼い口調で言うなり枕に吸い込まれていく弟を見下ろしたまま、グエルは立ち竦んでいた。(俺は今、告白されたのか……?)当の本人は既にぐっすり夢の中。どうしたものか。兄弟として、グエルもラウダのことを好いている。大事にも思っている。けれど。