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かなめん
「ねえ、もし生まれ変れたら……何になりたい?」
「僕は宇宙飛行士!」
「それなら今からでもなれるよ!」
「そっかあ?オレ頭悪いからなあ~」
真っ赤な夕日が町を飲み込むように沈んでいく。
「私は……普通のお嫁さん……かな」
ずっと続くと思っていた日々。
いつものように屋敷に行くと、屋敷はもぬけの殻だった。誰もいなかった。あの子と遊んだ中庭には、いつもと同じ日差しが入り込んでいた。昨日と同じ風が流れた。いつもと同じなのに……
だけど、女の子も誰もいなかった。
夕方から、TVで特番が組まれていた。とある国のお姫様が、極秘で僕らの国に逃げて来ていたそうだ。その国は内戦が激しく、命を狙われているとの事だった。そして、お姫様のインタビューが始まった。
「私は、自分の生まれた国を守るために祖国に帰ります。この国で、出合った人々、過ごした日々は宝物です。決して忘れません。ありがとうございました」
と、あの女の子がテレビの中で言っていた。
◇◇◇
あれから、十数年の時が流れた。あの子の国は、今も内戦が続いている。そして僕は今、機内にいる。
『私ね、本当はお姫様なんだよ!でもナイショね、アハハハっ』
あの日、木登りした木の木陰で、女の子が僕の耳元で、そっと囁いた言葉。あの後には続きがあった。数日の事だ。
「キミってお姫様なんだよね?」
「えっ!あっ、あれの事!?……ごめ~ん嘘うそ!冗談」
「えっ、なーんだ!本当なら、僕を王子様にしてよ!って言おうとしたのに~」
「えっ、なんで?」
「そしたら、お嫁さんになる夢、叶えてあげられるかなって思って!あははは」
その日見た、大きな夕日に染まりながら、僕たちは、かりそめの約束をした。
「うん!待ってる」
立会人は、番犬のジョンだった。
やっと準備は整った。だから今、僕は君に会いに行こうと思っている。問題は、僕はただの人間で、なんの肩書きもないって事だ。だから、本当に会えるかどうか分からないという所なんだけど……
だけど……だけど……
「確率」はゼロじゃない!
僕はリュックに、日常に必要な物を入れ、そして「願い」と、「希望」を詰め!今、高度1万メートルを、時速850キロで君に向っている。僕のたった一人の……
お姫様に会いに!!
fin

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ILLBEFINEに関連するアーティストは誰?
ILLBEFINEに関連するアーティストには、以下のような方々がいます。
Darline: ILLBEFINEの特徴を持つアーティストで、独自のスタイルと音楽性が魅力です。
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かなめん 投稿者
読み返すと 所々 直したい所が あるよー ( ;∀;)ウウ
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王子様になれるといいね[大笑い]
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うるる
二人それぞれの愛と勇気 そして内戦がおさまり、、 かわいい王女さま、おめでとう🎊
bo-no🍀
キュンです!!