【子供の成長記録】歯が抜けたときの思い出深い瞬間

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投稿

かなめん

2023/06/07

【思い出探険隊７２・歯が抜けた！】

保育園時代
卒園間近に
まず下の歯が抜けた

「下の歯は、屋根だっけ？」

と
親父と婆ちゃんが
なにやら話していた

「下の歯は、上だよ」

と
婆ちゃんに言われ

「そっか！じゃ、行ってくる！！」

と
親父は玄関に出て
屋根の上に
歯を放りなげた

「なんで、上なの？」

俺が
親父に聞くと

「んっ？なぜだかは分からないが、昔からそう言っている！」

と答えた
分からないなりに

子どもの歯の
丈夫さを
願ってはいるようで

「下の歯は、なぜ上かは分からないけど、上の歯は縁の下だ」

と
意味が分からないなりに
俺に補足説明をしてくれた

そうしたら
それを
聞いていた婆ちゃんが

「上の歯は下だよ。縁の下にやるんだよ！ネズミのように強い歯になるんだよ」

と教えてくれた

「でも、昔のような縁の下は、今の家にはないねえ！どうしようか？」

と
つぶやいていた

今の家は
基礎がコンクリで
昔のような潜れる

いわゆる
縁の下ではないからだ
(サザエさんちは、縁の下がある)

それから
月日は立ち
小学生になり

上の歯が抜けた

さて
どうするのか？

と
思っていたら
親父は

「そうだ！排気口に入れればいいんだ！」

と言った

その時は
夜だった為
親父は

懐中電灯を片手に
家の裏手へと
潜って行った！

しばらくすると
親父が帰って来て

「入れてきた！」

と教えてくれた

コンクリ基礎の
横にある

ネズミが入れないよう
柵がしてある小窓に
入れてきたそうだ！

そんな
子どもの成長を
祈る儀式をしている姿が嬉しかった

そういえば
その時
婆ちゃんに

「なんで下の歯は上に投げるの？」

と聞いた
すると
婆ちゃんは

「んっ？分かんないねぇ。昔からそう言うんだよ！」

と答えていた

俺は
親父と
同じ事を言う婆ちゃんに

親子だなあ！

と
血のつながりを
感じたのだった