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かなめん

かなめん

【思い出探検隊47・親父と潮干狩り】

小1の時の話だ。GW に親父と2人、潮干狩りに行った。
朝早く、親父の会社でチャーターしたバスに乗った。バスの中は、親父の職場仲間の家族でいっぱいだった。

親父たちはバスに乗り込むなり、すぐにビールを飲んだ。バスの中は宴会場だった。

海につくと潮は引いていた。
親父にバケツと熊手みたいなのをもらいシジミを取った。気づくと昼までに、バケツにいっぱいになっていた。

取ったシジミは、ビニール袋に移し綺麗な海水を入れた。

「かなめん!飯だ」

潮も満ちてきて、海岸で昼ご飯となった。
レジャーシートの上で、婆ちゃんが作った、お握りをほおばった。
他の家族も一緒に食べていて、おかずを、お裾分けしてもらった。

親父は、ご飯をつまんだかと思うと、またビールを飲んでいた。

帰りのバスの中も当然、宴会だ。
僕はバスの真ん中の席にいて、今日、友達になった奴と、くっちゃべっていた。

親父はバスの後ろの席にいて、ビール以外にもウィスキー、日本酒と飲んでいて、他の家族の子どもと冗談を言っては馬鹿笑いをしていた

帰り道、バスは高速に乗って走った。しかし、しばらくするとバスは、路肩に寄り急停止した!

キィー!!

と、音をたててバスは止まった。

なにやら運転手の怒鳴り声が聞こえた。すぐさま潮干狩りの幹事が呼ばれた。

どうやら誰かが、後ろの非常口を開けてしまったのだ。運転手はバスを降りると、非常口を外から閉め直した。幹事は平謝りしていた。

車内は、シーンとしていた。すると陽気な声で。

「ごめんなさーい!」

と、親父が後ろの座席から立ち上がり 、頭をかいてやってきた。

「なんか、開けてみたくなっちゃって!済みません!!」

と、運転手に平謝りした。その後、戻って来る親父に。

「どうしたの?」

と、聞くと、親父は小さな声で。

「子どもが、開けたらどうなるかなあ?っていうから、開けちゃったんだよ!」

と、親父はニヤニヤしながら俺に言った。
しかし親父が席につくと、子どもの家族が親父に謝っていた。

その夜、親父に聞いてみた。

「なんで謝られたの?」

すると親父は。

「酔っ払って忘れたー!」

と、ふざけて言っていた。ニヤニヤしているので分かった。

実は子どもが、うっかり非常口を開けてしまったのを親父が、かばったのだと。
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コメント

黒胡椒(クロ)

黒胡椒(クロ)

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イケメンの親父さんだなぁ😊 なかなかいないよぉ😳 そんなイケメンになれんぜよぉ 笑

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かなめん
かなめん
まあ普段は 顔も会わさない 家に居ない人 だったけどね! (*´∇`*)ノンダクレー
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えと

えと

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優しいお父さん(。-∀-。)🌸

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かなめん
かなめん
だね! (*´∇`*)
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しおん

しおん

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クレヨンしんちゃんみたいなお話( ^ω^ ) いい話だなぁ。

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かなめん
かなめん
あはは ありがとー (*´∇`*)
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