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トランスポーター

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「明日で退職だね。お疲れ様。さようなら…」
そのページにはもうとっくに終わった桜の花びらが添えられいた。全く色も変わらまるでさっきまで咲いていたかのような薄いピンク色…。
私は涙が出そうになるのを堪えて返信を書いた。
「今まで本当に本当にありがとうございました。結婚おめでとうございます。ただ、私の中ではまだYさんの結婚には納得できません。ただ、Yさんは東京で苦労された分幸せになる権利がある…必ず必ず幸せになってください」

夕刻、返事を書いたノートを封筒にいれて秘書室に赴いた。Yさんは不在。

「Yさんからお借りした資料です。デスクに置いて行きます」と若い秘書の女性に声を掛け人の少なくなった事務所で片付けを済ます。もう一度顔を見たかったが、退職日に挨拶に行っても公用外出で顔を見る事は出来なかった…。あれから何年の月日が流れただろう…私も良い歳になった。知らなくても良い事まで見える歳になり、本当は地に足を付けてしっかりと生きて行かなくてはならない筈が未だに地に足を着ける事が出来ずに生きている。いろいろと迷惑も掛けたりする。しかし、社会人になり大切な時期を何故か一緒に寄り添ってくれたYさんがいたからこそ今もこうして居られるのだと思う。
考えればYさんもご存命だろうか?と思える歳になっている。きっと若い新入社員と交換ノートをした事など忘れているであろうが、私は春の桜の花びらを見る度にあの頃の出来事が今も去来するのだ。
他のSNSには記せない若い頃の実話をここに残す。
GRAVITY11
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コメント

HiRO

HiRO

1 GRAVITY

いいですね。そういう思い出無いんで。なんか振り返ると、人に物語あり!ですね

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トランスポーター
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そうなんです。私自身は本当に恥ずかしい人生を送っていますがこんな方が新社会人の頃に支えてくれたから今どうにか生きていると思っています。
1 GRAVITY
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「明日で退職だね。お疲れ様。さようなら…」