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かなめん
小学校の入学式には、卒園式で着た一張羅(いっちょうら)とランドセルを担ぎ、小学校に向った。着物を着た婆ちゃんと、スーツの親父が一緒だった。
校門の所で記念写真を撮った。その後、校庭にてクラスの発表があった。一年生のクラスの窓に、模造紙が貼られていて、そこにマジックで名前が書かれていた。
「カナメンは、1年1組だ」
と、親父が教えてくれた。
俺は婆ちゃん達とわかれて、クラスに行った。机には名前が書いてあって、そこにランドセルを置いた。すると。
「おーい!カナメン」
同じ保育園のカミが一緒だった、知った顔を見たので、少しホッとした。
教室には何人か先生がいて、卒園式のように胸に、コサージュをつけてもらった。
それから廊下に並んだ。保育園の時とは違い男女が別だった。男が前、女が後ろだった。それから、三階の体育館に向かった。
体育館のドアの前で待ち、曲が鳴り入場した。椅子があって、そこに黙って座った。
体育館では、校長先生の話を聞いた。
「入学おめでとう!」
と、言ったあとは、保護者に向けて、なんか話していた。
その後は、1階の自分のクラスへ戻った。クラスは左に窓があり、正面と後ろに黒板があった。俺の席は、左から3列目、前から3番目。窓側から男列、女列だった。
その時!前の席の奴が、急に後ろを振り向いた。そして。
「友達、友達!」
と、手を差し出してきた。
俺は、そいつと手を握り握手した。そいつは、他の奴らにも握手を求めていた。
彼の名前はイケ。イケとはその後、中学まで一緒の学校で、高校から別々になったが、二十歳過ぎまで一緒によく遊んだ。
担任の先生は女だった。俺は、先生から教科書やプリントなど山程もらった。その後は、クラス記念写真を撮る為に校庭に出た。すると体育館で学校説明を聞き終わった婆ちゃんが、校庭にやってきた。
「お父さんは?」
と、聞くと親父は、先に帰っているとの事。クラス記念写真を撮った後は帰宅となった。
「カナメン、重いだろ?持ってやろうか?」
と、婆ちゃんが言った。
「大丈夫だよ!!」
入学式の日の帰り道。俺のランドセルは、パンパンに膨らんでいた。
教科書などで、重くなったランドセルだが嬉しくて、とても軽かったのを覚えている。
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なんかその光景が目に浮かぶ。きっとすごく楽しかったんだろうね[大笑い]
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短絡的に友達100人できるかなぁーを信じてたよ俺は[笑う](*ˊᗜˋ*)w𐤔 かなめんの学校は一学年何人くらいいたんだ?なかなか多いのかな?