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行ける屍
主人公は自分、これはかっこいいとかかわいいとか、正しいとか、間違っているとか
そんなことではなく、1つの物語。
自分の目の前は、いつも舞台、周りの人は主人公を賑わす脇役。出番が終われば、舞台から降り、次の出番まで準備、休憩。また出番が来れば舞台に上がる。ただ一つ主人公の自分だけは舞台から降りる事はない。こうやっっていつ歳月も繰り返し、やがて、主人公は、死を迎える。その時こそ長く続いた舞台も終演を迎える。一つの叙情詩が終わった。脇役の人たちもまた他の舞台で活躍していく。
誰も台詞や演出を行っていないのに。
でも、それは本当だろうか?自分が考え、勝手にしゃべっているだけなのか。既に用意された台詞を意識無くしゃべってはいないのか?
もしかしたら全て決められたストーリーを知らずに台本通り話しているだけなのかも。
この世は全て誰かのための舞台。
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