拘りが強い人と頑張ってくれている人を一蹴するのはナンセンスでした。全く同意します。ただ、敬意という言葉は強い言葉で、だからこそ罠もあります。身近で家事をしてくれているからと言って、その所作を事細かに記憶できる人ばかりでは無いんですね。脳の形は人それぞれで、敬意では観察眼と記憶力はそこまで向上しません。自分に見えない領域=他者の拘りにおいてなら尚更です。カレーに出てくるジャガイモがどの程度綺麗に剥かれているかは意識しないと気にも留まらないようなもの。本来なら認識のすり合わせや主担当のルール説明で解決するべき問題を敬意と捉え、問題を副担当に押し付けることが歪みの始まりだと思うんです。

さらに厄介なのが、この家事の主副関係を対等という言葉で見えなくして説明責任から逃れた上で、結局自分ルールを押し付ける人です。 他方、説明せずとも見えない気遣いこそが美徳であり、粋というものという考え方があり、それ自体は僕も好きですが、それがトラブルの種になることも多い気がするんですよね。特に現代は。