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ｷﾞﾘﾈｺﾀ屋.𓏲𓎨"
『ガチアクタ 〜ザンカ&ディア〜』
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吉田賢太郎
【ポリネシアと八百島のポエム】
I. 青い宝石、ポリネシア
遥か南の海、地球儀に描かれた青い三角形
ポリネシア、それは「多くの島」という名の夢。
太陽が育んだハワイ、トンガ、サモア。
彼らは何千年も昔、星を羅針盤にカヌーを漕いだ。
本質は、海を繋ぎ、文化を共有する、壮大な「共同体」。
タトゥーに刻まれた祖先の魂、踊り継ぐフラの情熱。
一つ一つの島は小さくとも、彼らの世界は果てしなく広い。
それは、神話と歴史が息づく、生命（いのち）の原風景。
II. 都市の記憶、八百島
一方、ここ日本の真ん中、潮風が運ぶ名古屋の地。
八百島（はっぴゃくじま）、それは「数多の島」の過去の記憶。
かつて水辺に浮かんだ小さな高台、埋め立てられ、今やビルが立つ。
「八百」は昔の人が感じた漠然とした「多さ」。
根本は、人が土地を作り変え、名前だけが残った「区画」。
今は道が通り、家が並び、高校生が自転車を漕ぐ。
遠い海の冒険ではなく、日々を営む、足元の現実。
それは、生活と行政によって定義された、具体的な「住所」。
まとめ：二つの「多くの島」
一つは、広大な海に広がる文化を指す言葉。
一つは、都市の中に残された地名を指す言葉。
「多くの島」という響きは同じでも、
ポリネシアは哲学と歴史。
八百島は地図と暮らし。
二つは交わらないけれど、
どちらにも、そこに暮らす人々の**「物語」**が詰まっている。
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