家族間でクリスマスプレゼントを、交換する予定は無い。その代わり、ケンタッキーフライドチキンとコージーコーナーのケーキを食べる。きっと美味しいだろうけど、価格が高過ぎる。買う場所は要検討だね。｜江川剛史

題名：『抜かない剣と、僕らの砦』
君がもし、この世界の攻略本をすべて読み終えて
誰よりも器用に立ち回れる「武器」を手に入れたなら
きっと、気づいてしまうことがある。
誰かを倒せば、そこに新しい傷が生まれること。
勝つたびに、誰かの恨みや悲しみが積み重なること。
「強くなりたい」わけじゃない。
それは、誰かを踏みつける力が欲しいわけじゃないということ。
「負けたくない」だけなんだ。
それは、自分の心という最後の聖域を、汚されたくないということ。
もし、この世の中を変えたいと願うなら
いちばん鋭い剣を、いちばん静かに鞘（さや）に収めよう。
「自分が傷つけば済む」という君の優しさは、弱さじゃない。
それは、痛みの連鎖を自分のところで食い止める
世界でいちばん静かで、いちばん激しい「抵抗」だ。
勝者がいなければ、敗者も生まれない。
君が「勝たなくていい」と笑うとき
そこには、誰も傷つかなくていい、新しい世界が芽を出している。
護身術とは、自分を守るためだけにあるんじゃない。
君が手に入れたその「術」は
いつか、誰かの涙を未然に防ぐための、透明なバリアになる。
正解のないこの場所で、君は君のままでいい。
戦わない勇気が、いつか世の中の温度を、一歩だけ変えていく。
このポエムの「本質」
「負けない」＝「自尊心の死守」：相手を倒すためではなく、自分を失わないための守り。
「勝たない」＝「平和の構築」：勝ち負けのゲームから降りることで、新しい関係性を提案すること。
「自分が傷つく」＝「痛みの終着駅」：負の連鎖を自分のところで止める、高潔な自己犠牲。