ひさびさになんでも質問募集！｜みゆうの投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

美大卒以外はアートを語るな。
美大卒はアートを語るな。
このような投稿（主にスレッズ）をよく見かけます。
アートの門戸はすべからく広くなければいけないと思っていたので、悲しい限りです。

アートは絵画、彫刻だけではなくて、音楽、ダンスといった創作物全般を指します。
アートを日本語訳すると、芸術・美術となりますが、この「術」という字には技術、即ち人の手で作り出す術という意味もあります。
自分の思想や思考、信仰などが反映され、自身の手（身体）によって出力されるものはアートなわけです。

美大卒の私が考える美大に行くメリットは、その大学にいる教員陣の技術や表現が学べることです。正直一つの技術だけなら時間をかければ1人でも積み上げられると思いますが、幅広い技術、歴史、そのジャンルの分脈、アートに対する考え方や、作品を見た時の解釈の仕方、画材に対する知見、注目すべき作家、ギャラリーやコンクールの傾向など…1人で学ぶには難しいことが学べます。
わたしは先生と師弟関係が築けたので、美大に行ってよかったと思います。

わたしは中でも彫刻という、そもそも重くてデカくて作っただけでは飾れないような、ハードルが高いジャンルを選んでしまったから尚更かもしれませんが…

しかし、アートというものは人の身体で出力される表現なので、美大卒の人だけのものではありません。今までの生き様、学んできたこと、成功や挫折、純粋に感じたことを表現すれば良い。そこには美大卒の人間の感性では描けない、作れない作品もたくさんあるはずです。
（美大卒が作品にケチつけてくる。という意見も見かけましたが、多分アドバイスしたいんじゃなかろうかと思います…表現は自由なので、多分これは「術」の部分。構図であるとか、色の組み合わせであるとか、表現の意図を察した上でもっとこうしたほうが良くなるって大学で教わったぜ。みたいな。それをうまく言語化できなかったから、ケチつけた風になったのかな🤔）

わたしは人の心を豊かにすることや、言語化できない問答が可能なことがアートのいいところだと思います。だからこそ、色々な生き方の人がアートに触れ、創作し、色々な人に届いてほしい。
アートの門戸は広くあるべきだと考えています。

早く「アートを語るな」なんて言葉がなくなりますよーに！