この時期になると皆はあったかい実家に帰るというのがあるの羨ましいなとふと思ったり

改めて彼の小説を読んだ。

初めて読んだ時より
客観視できるようになったのか、
改めて曲解がすごいと思った。

でも涙は流れた。

彼なりに、
本当に奮闘してくれていた
ことが分かって。

そして改めて
自分の機嫌は自分でとる、
というみやぞんの名言が
強く胸に響く。

今まではそこを甘えていた。
不安になったら他人にぶつけたくなるのは
当然じゃないか、と本気で思っていた。

だってそう言う光景に
実家や周囲は塗れていたから。

でも私たちが目指すのは
そんな世界じゃない。

自分の機嫌は自分で取れる者同士で
豊かさを分け合う関係性。

ひとりでも生きていける力強さ。

そんな2人が協力するからこそ
うまれる爆発力。

母を殺したいとは思わない。

それでも、彼の小説の中で
2人で私の母親を詰めに行くシーンは
どうしても手がささっと動いて
読み飛ばたくなってしまう。

それはなんでだろうと思った時、
そうか、実家に帰らない、くらいでは
まだまだ甘かったのだと気付いた。

だって今日も
何気ないLINEが私に送られてきている。

それになんやかんやで
優しい返信をしてしまっている自分。

本当に優先したいのは誰なの…？

それに気付いて、

こんな小さい単位でも
寄りかかられるのを
今は徹底して拒否する必要があるなと思った。

だから、暫く返信しない旨を今送った。

『不安とか心配とか
爆発させちゃうかもだけど、

私は自分の分のそれを自分で
受け止める練習を今からするから。

ママの分はママの方で練習してみて。
もう私にぶつけないでね。

お互い自分で出来るようになるから
絶対大丈夫だからさ。
じゃ。』って。

我ながらこの返信自体も
最大限に優しくて笑ってしまう。

母もまた私と同様に
自分の不安を自分で抱えられるキャパが
きっとペットボトルのキャップより
小さいと思う。

だから下手したらこの後
10回くらい電話がかかってくるはず。

祖母からの見捨てられ不安が
大爆発してしまうはず。

でも、それでいい。
諦めてもらわないと絶望できないから。
本当の安心感は手に入らないから。
母は私が思っているよりもうんと強い人だから。

彼は母にどう接してあげたらいいのかを
身をもって教えてくれたんだ。

母親がこの先無くなっても
尊い私は生き続けるのだ。

母親ロスで鬱になっている
場合ではないのだ、私の人生は。