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みゅの字

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2003年の幽霊たち(x):

ふと思い出したが、typoの修正に日記書きたちはよく「s/誤/正/」という書き方をしていた。これは伝統的なテキストフィルタ・スクリプト言語(awk, perl)の正規表現記法を借用したものだ。それほど日記書きたちにコンピュータの基礎知識が備わっていたと言うこともできるが…▼
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みゅの字

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人間も読め、機械も構造を把握できる文書への憧れというものがあった(日記書きのなかにhtml4.01の規格を重視する人は大勢いた)のだろうと思う。

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スクリプトの知識だけでなく、htmlの知識も当時は不可欠(書くのに必要ではないが、デザインを考え始めるとCSSを自分で書いたほうがよいので、結局strictなhtmlのことを知ることになる)だったことも考え合わせると、コードや論理構造と一体化した文書へのあこがれがあったのではないだろうか。 インターネット老人を自称する人はよく「文章を公開しようと思ったらhtmlを覚えて手書きでタグを書いて……云々……していたものじゃ」という昔話をするが、これはわたしの実感とはすこし違っている。書きたい文章を公開する障壁などではなかった。(正しい)htmlとして書かれた文書はマシンリーダブルでもあり▼

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