「警察に通報します」｜さ丸の投稿-GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

さ丸

2025/11/07

やさしいエール

「警察に通報します」
この一文が、いまの社会の“温度”をよく表している

無断駐車　ごみ出し　騒音　子どもの声
かつては顔を合わせて話していたことが
いまは貼り紙と通報で片づけられる
そこにあるのは「正義」ではなく「不安の処理」だ

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警察は“何でも屋”ではない

私有地の無断駐車やお店の駐車場のトラブルは、基本的に“民事”の問題
刑事事件ではないため、警察が強制的に取り締まることはできない
それでも「通報します」と書かれた看板が増えていくのは
人々が“法の権威”を借りて安心を得ようとするからだ

だが警察は「感情の処理機関」ではない
怒りや不安を預ける場所ではなく、
あくまで“公共の秩序”を保つための装置にすぎない

本来なら、通報よりも先に「対話」があったはず
でも、社会が冷たくなるにつれ
人は自分の感情を整理する代わりに「通報」を選ぶようになった

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通報社会の構造

通報社会の本質は、“責任の移譲”にある
怒りや不安を自分で引き受けるかわりに
「制度」に処理を任せる

「通報したからもう大丈夫」
そう思った瞬間に、社会の温度は1度下がる
そして人と人との回路がひとつずつ切れていく

社会は静かになり、冷たくなり
安心と引き換えに、人間らしさを失っていく

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「正義」という名の支配

正義という言葉は、人を守るようでいて、ときに人を支配する
「悪をなくす」構造の裏には、かならず「誰かが得をする仕組み」がある

警察も制度も敵ではない
だがそれらを“心の代行者”として使いはじめたとき
社会は、人間の右脳的な共感を失っていく

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現実的な対応 ― 感情と秩序の橋渡し

もし無断駐車や生活トラブルに悩んでいるなら
まず「証拠」と「記録」を残すことから始めよう
写真・日時・状況を整理し、感情を整理する
そのうえで警察には“相談”という形で事実を伝える

重要なのは「怒りを預ける」のではなく
「冷静に状況を共有する」こと

解決が難しい場合は、弁護士・管理会社・自治体へ
“話し合いの窓口”を持つことが現実的な自己防衛になる

制度に頼るのではなく、制度を“使いこなす”
それが、右脳を失わずに生きるための新しい「共鳴的な賢さ」だ

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店舗駐車場のケースも同じ構造

お店の駐車場も、実は同じ理屈
「お客さんに利用を許可している」だけであり、基本は私有地
営業に関係のない利用は“無断駐車＝民事の不法行為”

ただし例外もある
• 公道にはみ出して交通の妨げになっている
• 所有者不明のまま長期間放置されている
• 暴力・脅迫・不法侵入が伴う

こうした場合は警察が介入できる
だが「ただ停めて帰った」では動けない

だから現実的には、
「管理者立会いのうえ関係機関に相談します」
という冷静な表現の看板のほうが、抑止力も信頼もある

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共鳴を取り戻す社会へ

本来、社会は“共鳴”で成り立っていた
目の前の誰かと話し、感じ合い、わかり合う
その営みを取り戻すことが、この時代のいちばんの「反抗」になる

風が吹いても花はお金を受け取らない
太陽は誰にも請求書を送らない
それでも世界はまわりつづけている

正義を叫ぶより
空を見て風を感じよう
それがきっと、この管理装置から抜け出す最初の一歩になる