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PEG
高圧電線の鉄塔が、近くのものは速く遠くのものはゆっくりと僕を中心に回っていて、其の地図上をどう移動しているかを知る。きっとあの向こうにも日常があって、悲喜劇や地獄が無数にあるのは分かるのだけれど、きっと相応の距離と等しく僕には関係が無い。「いつか車で行ってみようか」そう思ったら、後ろめたさが少しだけ和らいだ。
抗不安効果の高い薬を増量されたので四六時中眠くて仕方がない。慣れれば治まるだろうか、今のままでは仕事に支障が出るほどなので難しい。
綺麗になんか行かない。思惑や駆け引きや自分を尊重する狡さが、寂しいあまりに相手を傷付ける。寧ろ傷付けたいとさえ思う。あなたも傷付いてしまえば、僕の気持ちが分かるかも知れない。
あゆみちゃんは、昨日の空の秋の香りと、しばらく歩いた道端に無残にグチャグチャになった子猫の死体、両方から目が離せなかったと僕を抱き話してくれた。
美しい事には必ず何処かに苦しみや哀しみが隠されている。無残な現実には、絶対に美しかった誕生があり、その何方も軽視出来ない。わたしはどちからも奪われた目を離せ無かったと。
僕はなんて子供じみて居て、そして不誠実なのか。でも、誰かが「正直なあなたは美しい」と言った。「純粋な子供のようで、それは希少な事だ」と言った。僕は美しくなくとも純粋でなくとも、哀しい事を避けられるのならそうなりたいと言った。
あゆみちゃんは。
「それは無理よ。」
と裸の僕を抱きしめ囁いた。
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