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Yori kun

Yori kun

突然の君からの電話で
今週土曜日に会える?

君から言ってくれたのは初めてじゃないかな。

僕」もちろん大丈夫だよ。
車で迎えにいくからドライブを少しして食事をしたらお酒でも飲みに行こうか。
僕はその辺に泊まって帰るから心配ないよ。
と返した。

その後たわいもない話が何もなかったように続いた。
いつも通りの彼女で少し安心した。

彼女」私の国では水曜日の雨の日に好きな人に薔薇を送るととても喜ばれる習慣があるんだよ。

僕」いや、僕たちが会うのは土曜日だから、水曜日は君も忙しいからなかなか会えないし、しかも雨が降ってないとって条件でしよ?
僕が送るのはいつになるかなぁ。

彼女」え?私たちが会う土曜日は水曜日だよ?w
僕」え?僕たちの会う土曜日は水曜日!?日本語おかしいけど、水曜日なの?w
彼女」うん、水曜日だからね。
僕」わかったよ、けど雨じゃないとだよね。
でもお花が好きなんで初耳だよ。
彼女」お花は好きだよ、香りもね。
私が1番好きなのは薔薇🌹
しかも沢山の花束じゃなくて、一本だけ!
僕」わぁ〜めちゃくちゃ振ってくやんw

彼女には僕の最後の一言は意味がわかってない様子だった。
僕は当日、仕事を早めに切り上げて家を出た。
彼女を、迎えに行く前に向かうのはお花屋さん。
初めて一本のバラを買った。
考えてみたら異性に花なんて送ったことがない。
薔薇を一本くだい。
店員さんに言うのも小っ恥ずかしい。
店員さんはプレゼントですか?
っと小慣れた感じでバラにリボンを巻いてくれた。
僕は車の後部座席に薔薇を忍ばせて君を迎えに行った。

雨が降ったり止んだりしていたが、君はニコニコしながら僕の車に近づいてきて合流した。
君は傘も持っていなかった。
水曜日じゃないけどせめて雨が振ってくれたらなぁ。心で思う。
食事はいつもピザ屋さんが多かったから君の好きなお寿司を食べに行こうか。
彼女は嬉しそうに、いいよ!と言って笑った。

僕」ねぇ、いいよ!と、いいね!はニュアンスが違うんだよ?知ってる??
彼女」ええ、そうなの?しらなかた!同じでしょ?と、携帯で調べ始めた。
あぁ!!!本当だ、この場合は「いいねぇ〜!」
だったね!w
僕」そうでしょー?勉強なってよかったね。
今度は2人で笑った。
少しドライブしてお寿司屋さんに着くと雨は振っていたが通行人で傘をさしてる人は1人もいなかった。
なので、ほぼ降ってはいなかった。
彼女」ヨリさん、傘持ってる?
僕」あぁ、あるよ、持っていく?
彼女」うん。
僕たちは車を降りて傘を使ってみたけど、やっぱり降ってないので、僕はすぐ傘を閉じて歩いた。
お寿司はネタ帳にメモして注文するスタイルのお店。この後飲みにいくのに君は先にスミマセ〜ンネってビールを注文した。

お寿司はたくさん食べた。
こんなところでケチっちゃだめだからたくさん食べた。いい金額したけど、気を使わせたくなくて彼女に先に外に出てるように出口を案内した。

会計をおえて外に出ると君が待っていた。
ご馳走様でした、ねぇ、ヨリさん雨が降ってるよ!傘を使おうか!そう言って僕の左手にある傘に指を差して君は言った。

そうだね、傘が必要なほどは雨はふってないけど君が少しでも濡れるのが嫌なのかとおもって使うことにした。
僕が傘を広げて君の頭の上に傘を持って歩いた。

いつもより距離が近くて嬉しかった。

僕」雨っていいね。
彼女」うん、わたし雨は好きだよ。落ち着くって感じがあるよ。雨の音とか。
僕」いや、それもあるんだろうけど、いつもより君が近くで歩いてくれるのが嬉しいんだよ。
雨にありがとうだよ。
彼女」あははは、少し笑って君は僕が傘を持っている腕に腕を絡ませてきた。
ヨリさん思ってる事言うようになったねぇ、
ココロ、変更した?と笑って話す。

僕」うん、僕は僕の幸せ、今の幸せが1番。先のことは考えないよ。
雨、やまないといいなぁ。
目が合うと
また2人で笑った。
次は居酒屋に移動しよう。

居酒屋は決まっていた。
2人とも喫煙者なのでタバコが吸える居酒屋。
前にも2人で行った事のある店だ。

店に入ると2階を案内された。
前回来た時と同じ席ダ!
君はなぜか嬉しそう。

ビールを、注文したけど僕はピッチをあげて飲んだ、君は2杯目だから早く追いつきたかった。
君はお酒が弱いから2杯目は全然減らなくて、ぼくは急ぐ必要はなかったのに。

君の仕事の話、お姉さんの話し、飼っている猫が高齢のために先に逝かれることを考えるだけで泣ける話し、むしろ君は目を赤くして泣いていた。
僕には先のことじゃなくて今を大切にしろと言ったのに猫の事は先の事考えられるんだね。
矛盾してる!と指摘すると、猫は別!13年も一緒に暮らしてるんだから!
僕」まぁいいや、でもほとんどの動物は
先に逝ってしまうけど、猫だけが残される方が問題だし、いつか僕たちも歳をとってその時が来たら会えると話した。

まだ健在の猫の死を想像してポロポロ目から涙が溢れる彼女は本当に動物が好きだ。

これからの僕たちの未来の話しはあまりしなかったけど、君が僕を好きな事は伝えてくれた。
ちゃんと言葉にしてくれた。
そのあとは
たわいもない話しであっという間に時間は流れてしまったので店を出た。
時間はもう日付が変わりそう。

そろそろ帰ろうか。
君の家の近くまで歩いて送るよ。
僕はそのために君の帰り道にあるパーキングに車を停めていた。
歩き始めてすぐ君は僕の手に指を絡めて握った。
恋人繋ぎと言うやつだ。
驚いたけど嬉しくて握り返してそのまま離さなかった。
帰り道は少し道を間違えて遠回りしたけどわざとではないが、歩くスピードはわざと遅くしてた。
もっと君に触れていたいからね。
道も間違えて歩くスピードも緩めたのに手を繋いでるせいか車の近くまでいくのにあっという間だった。
車の前に着くと僕はちょっと待ってね、って言うと車から薔薇を取り薔薇を自分の背中で隠す。
君は気づいていない様子でなんで車で私を待たせてるのか分からない様子だった。
僕」今は雨は降ってないけど、今日は水曜日だよね?
彼女」ん?あ、え?あぁ!そう!水曜日!
僕」僕は、君が、好きです。
背中に隠した薔薇を君に渡した。
彼女)ええー!嬉しい!!!
驚いたー!感動シタ!!
本当に本当に嬉しい!
彼女は両手を広げて僕を待っている。
僕は君を抱きしめてもう一度言う。
僕は、君が好きです。
今度は君の母国語で。

彼女」私もだよ。少し時間が止まったように感じた。
僕は君から体を離した。
2人は見つめ合った。
僕」キスをしてしまいそうな雰囲気に耐えきれず
さぁもう遅いから帰って寝た方がいい。
彼女」分かったよ、本当に今日はありがとう!ヨリさんも寝てね、帰る時連絡してね。
君を見送り
君が居なくなったら急に酔いが回った。
僕は今度は急足で宿に向かった。

次の日彼女から写真が送られてきた。
僕が薔薇をあげるのはこれから先、一生君だけがいいと強く思った。
生けてくれたんだね。嬉しいよ。
#妄想 #音楽をソッと置いておく人 #ひとりごと
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